FX( 外国為替証拠金取引)では様々な注文方法があり、その中からユーザーが選択できるようになっています。
各注文方法の特徴やメリットを理解することで、まるで自動売買のように取引することも可能です。
そこで、FXの注文方法について、よく使われる基本的なものから特殊なものまで解説します。
本記事を最後まで読んで頂き、ご自身に合った注文方法を把握し、便利でストレスの少ない取引ができるようになって頂けたらと思います。
FXの注文方法とは?基本的な方法から注意点まで紹介
FXは株式などと比べて注文の種類が豊富であるため、取引のチャンスを逃さないようにしやすいです。
また、注文方法を理解しておくことで、よりスムーズかつ効果的な取引が可能になります。
とはいえ、「どんな注文方法があるんだろう?」、「注文方法のメリットはなんだろう?」、「どの注文を使えば自動で楽に稼げるんだろう・・・」といったお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
取引に応じて注文方法を使い分け、チャートを見ている時間だけでなく、仕事や家事などでチャートを見られない時間帯でも稼げるようになって頂けたらと思います。
FXの注文方法について動画で学ぼう
FX注文方法早見一覧表
注文方法 | 説明 |
成行注文 | レートを指定せずに現在のレートですぐに取引を成立させる |
指値注文 | あらかじめ、為替レートが◯◯円まで下がったら買い注文を入れる、◯◯円まで上がったら売り注文を入れるという予約注文を入れる(逆張り注文) |
逆指値注文 | ・為替レートが◯◯円まで下がったら更に下がると予想し、売り注文を入れる、◯◯円まで上がったら更に上がると予想し、買い注文を入れるという予約注文を入れる(トレンドに乗る注文方法)
・保有中の買い/売りポジションの利益確定と損切りを確定したい際に予約注文をする入れること(テイクプロフィット、ロスカット) |
IFD注文 | 新規注文と決済注文をワンセットにして出す |
OCO注文 | 指値注文と逆指値注文を同時に出し、どちらかが成立すると、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる |
IFDOCO注文 | 新規注文と2つの決済注文(利食い注文と損切り注文)をワンセットで注文 |
リバース注文 | 同一の通貨ペアで、保有しているポジションを逆方向に一度で転換する |
トレーリングストップ | レートの動きに追従して、自動的に決済価格を更新する |
時間指定注文 | ユーザーが指定した時間に発注をおこなう |
Pips決済 | 指値や逆指値などを設定し、成行注文を入れた時にこれらの決済価格も自動的に発注する |
ナンピン | 含み損が出た時にポジションを追加し、損失を平均化する |
ピラミッティング | 含み益が増える度にポジションを積み増す |
塩漬け | 損切りできず、そのまま長期間持ち続ける状態 |
FXで使われる注文方法を、よく使われるものから特殊なものまで早見表にまとめました。
上の表にある注文方法を覚えておけば、注文方法で悩むことはないです。
この段階では、御覧頂いた上で、何となく理解してもらうだけで全く問題はありません。
早見表でイメージを掴んで頂き、以下詳細内容を何度も見返して頂き、ご自身の注文手法に加えて頂けたらと思います。
FXの注文方法
FXでは、株式市場と比べて注文の種類が豊富なため、相場環境や自分のトレードスタイルに応じて、より柔軟な取引をすることができます。
FXの代表的な注文方法の特徴やメリットを理解して頂き、一日でも早く一人前のトレーダーになって頂けたらと思います。
成行注文(ストリーミング注文)
まずは、成行注文です。この成行注文(ストリーミング注文、リアルタイム注文)とは、現在のレートですぐに取引を成立させたいときに使う注文方法で、トレーダーなら一番最初に覚える注文方法です。
どの為替レートで買う、売るというトレード戦略ではなく、「今すぐ買う」または「今すぐ売る」ことを優先したい時に使います。
正に、成行注文はFX初心者でも分かりやすく使いやすい注文方法だと言えます。
しかし、成行注文ではスリッページが発生することがあります。
スリッページとは、注文したレートと実際に約定したレートとの差のことです。
成行注文では希望のレートを指定していないため、必ずしも注文した時に表示されていたレートで約定するとは限りませんので、くれぐれもご注意ください。
成行注文の方法
通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、注文種別で「成行注文」を選択し、「成行売り」もしくは「成行買い」を選択
指値注文(リミット注文)
指値注文とは、成行注文とは異なり、あらかじめ自身が設定したい為替レートで売買ができるように予約注文しておくことをいいます。
- 買い注文:「ドル円が◯◯円以下になったら買う」など、現在のレートより低いレートをあらかじめ指定
- 売り注文:「ドル円が◯◯円以上になったら売る」など、現在のレートより高いレートをあらかじめ指定
今すぐ取引することはできなくても、自分に有利なレートで取引したいという場合は、この指値注文を使って頂けたらと思います。
指値注文の買いの場合
通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、注文種別で「指値注文」「Buy Limit」を選択し、「価格」を入力して「発注」を選択
指値注文の売りの場合
通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、注文種別で「指値注文」「Sell Limit」を選択し、「価格」を入力して「発注」を選択
逆指値注文(ストップ注文)
逆指値注文とは、前述した指値注文とは反対の注文方法であり、
- 為替レートが◯◯円まで下がったら更に下がると予想し、売り注文を入れる逆指値売り注文と、◯◯円まで上がったら更に上がると予想し、買い注文を入れるという逆指値買い注文を入れる方法(トレンドフォロー注文方法)
- 保有中の買い/売りポジションの利益確定と損切りを確定したい際に予約注文をする方法(テイクプロフィット、ロスカット)
の利用目的として使われます。
因みに逆指値注文は主に、上記②の予想が外れた際に損失が広がることを防ぐ「損切り」で使われることが多い注文方法です。
そのため、逆指値注文は「ストップ注文」や「損切り注文」と呼ばれることもあります。
FXで思わぬ大損をしないためにも、特に初心者は逆指値注文を抑えておくことをおすすめします。
なお、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する「両建て」をして、損失の拡大を防ぐトレーダーもいます。
とはいえ、ポジションが増える分、スプレッドやスワップポイントといったコストが発生したり、ポジション管理が大変になったりするため、初心者は損切りをした方が無難かと思います。
※両建て:各FX業者によっては両建て禁止していますので、許可状況をしっかり確認した上で活用して頂けたらと思います。
逆指値注文の買いの場合
通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、注文種別で「指値注文」「Buy Stop」を選択し、「価格」を入力して「発注」を選択
逆指値注文の売りの場合
通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、注文種別で「指値注文」「Sell Stop」を選択し、「価格」を入力して「発注」を選択
IFD注文
IFD(イフダン)注文とは、新規注文と決済注文をワンセットにして出す注文のことを言います。
つまり、新規注文と利食い、または損切り注文を同時に出すことができるのです。
例えば、1ドル100円の時に「95円まで下がったら買って、その後105円まで上昇したら利益を確定したい」という時に以下のような注文を出すことができます。
- 95円で新規買いの指値注文
- 105円で決済売りの指値注文
以上のような2つの注文を同時に出すことができるのがIFD注文です。
IFD注文は成り行き注文と異なり、ご自身の希望したレートで売買ができるため気持ちよくトレードができる注文方法です。
- 通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、「決済指値」を入力
- 注文種別で「指値注文」「Buy Limit」を選択し、「価格」を入力して「発注」を選択
OCO注文
OCO(オーシーオー)注文とは、指値注文と逆指値注文を同時に出しておき、どちらかが成立したら、もう一方の注文が自動的にキャンセルされるという注文です。
例えば、1ドル100円で買いポジションを保有しており、「105円になったら利益を確定し、95円になったら損切りしたい」といった時に、以下のような注文を同時に出すことができます。
- 105円で決済売りの指値注文
- 95円で決済売りの逆指値注文
以上のような2つの注文を同時に出すことができるのがOCO注文です。
- ポジション保有後、ポジションを右クリックした後に「注文変更または取消」を選択して下記画面を開く
- 「決済逆指値」と「決済指値」を入力して変更をする
IFDOCO注文
IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文とは、前述したIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法のことを言います。
要するに、新規注文と2つの決済注文(利食い注文と損切り注文)をワンセットで注文可能になるということです。
例えば、現在のレートが100円の時に、「95円まで下がったら買い、その後105円まで上昇したら利益確定、下落して90円になったら損切りしたい」といった時に、以下のような注文を同時に出すことができます。
- 95円の新規買い指値注文
- 105円の決済売り指値注文
- 90円の決済売り逆指値注文
以上のような3つの注文を同時に出すことができるのがIFDOCO注文です。
- 通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、「決済逆指値」と「決済指値」を入力
- 注文種別で「指値注文」「Buy Limit」を選択し、「価格」を入力して「発注」を選択
リバース注文(途転)
リバース(途転、ドテン)注文とは、同一の通貨ペアで、買いポジションを売りポジションまたは売りポジションを買いポジションに、一度で転換する注文方法のことを言います。
例えば、1ドル100円で買いポジションを保有しており、「105円まで上昇したら利食いし、すぐに105円で売りポジションを保有したい」といった時に、以下のような注文を同時に出すことができます。
- 105円の決済売り指値注文
- 105円の新規売り指値注文
以上のような2つの注文を同時に出すことができるのがリバース注文です。
ただし、リバース注文は用意されているFX業者が限られているため、使いたい場合は事前にそのFX業者でリバース注文が用意されているか確認して頂けたらと思います。
トレーリングストップ
トレーリングストップはトレール注文とも呼ばれ、決済注文の際に発注できるトリガー注文となります。
トリガー注文とは「レートが〇〇円になったら指値注文を出す」というように、 トリガー価格に達した時点で指値や逆指値が有効となる注文方法です。
トレーリングストップではレートの変動に合わせてトリガー価格を変更することにより、実際のレートに合ったトリガー注文を執行するために用いられます。
要するに、値動きに合わせてトリガー価格の水準を変化させ、価格の変化についていく機能です。
例えば、ドル円が100円のときに買いポジションに対して、トレール幅を10pips(10ポイント)に設定すると以下のようになります。
- ドル円が100円のときに買いポジションに対して、トレール幅を10pipsに設定:決済逆指値99.90円
- レートが不利な方向に変動:決済逆指値は99.90円のまま
- レートが有利な方向に変動:決済逆指値が移動(例:ドル円が101円になった場合は決済逆指値が100.90円に移動)
- 決済逆指値のレートになった時点で、利益確定または損切り問わず決済される
トレーリングストップも前述したリバース注文と同じく、用意されているFX業者が限られているため、使いたい場合は事前にそのFX業者でトレーリングストップが用意されているか確認して頂けたらと思います。
保有ポジション上で右クリックをした後、「トレーリングストップ」を選択して任意のポイントを選択
時間指定注文
時間指定注文はレートではなく時間を指定することにより、その指定した時間に発注をおこなうという特殊な注文方法です。
つまり、ユーザーが指定した時間でしか発注されないということです。
時間指定注文は例えば、雇用統計などの重要な経済指標の発表のタイミングに合わせてポジションを決済しておきたい時や、ポジションを次の日に持ち越したくない時などに使用されます。
時間指定注文は用意しているFX業者が少ないものの、便利な注文方法であるため、使いたい場合は対応しているFX業者を事前に確認して頂けたらと思います。
Pips決済
Pips決済は「決済pip差注文」とも呼ばれ、指値や逆指値、トレール幅を設定しておくと、成行注文を入れたときに、これらの決済価格も自動的に発注される便利な注文方法です。
注文ごとに決済価格を指定する手間が省けるため、特に短い時間で取引をおこなう短期トレーダーに人気があります。
Pips決済を使うと、IFD注文や約定してから、あらためて決済注文を入れる必要が無くなり、取引を何度も繰り返す場合は非常に便利ですが、これも対応しているFX業者を見つけておかなければなりません。
ナンピン
ナンピンは注文方法と言うより、含み損が出た時の取引手法の1つです。
基本的に、含み損が出た時に損失を平均化することで利益を得やすくすることを目的として使用されます。
例えば、1ドル100円の時に買いポジションを1万通貨保有したとします。
その後、予想に反して1ドル90円まで下がった時、1万通貨のポジションを新たに保有したとします。
この場合、保有している通貨は以下の通りとなります。
- 1ドル100円の時の買いポジション1万通貨
- 1ドル90円の時の買いポジション1万通貨
この二つの取引条件を平均すると、2万通貨のポジションを1ドル95円((100円+90円)÷2=95円 )で保有したものと同じと考えられます。
そのため、レートが95円まで戻れば損失は消え、95円を超えれば逆に利益が発生するのです。
ただし、さらに予想に反して89円、88円と更に下落していくと、全てのポジションで損失が発生するため、当初の想定より大きな損失になる恐れがありますので、ご自身の保有残高を考慮しながら、仕掛けて頂けたらと思います。
- 通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、成行き注文で買い
- その後さらに先程と同じ通貨ペアと数量(ロット)を選択した後、成行き注文で買い
ピラミッティング
ピラミッティングとは、前述したナンピンとは逆に、保有ポジションの含み益が増える度にポジションを積み増していく手法です。
基本的には、トレンド相場でトレンドに乗る形でポジションを増やしていきます。
例えば、1ドル100円の時に買いポジションを2万通貨保有したとします。
その後、予想通りに上昇して1ドル105円まで上がった時、1万通貨のポジションを新たに保有したとします。
この場合、保有している通貨は以下のようになります。
- 1ドル100円の時の買いポジション2万通貨
- 1ドル105円の時の買いポジション1万通貨
段階的に保有ポジションを増やしていくため、予想通りに相場が動けば大きな利益を得られますが、もし逆方向に動けば損失も大きくなりやすく、ピラミッティングは中上級者向けの手法と言えます。
更に詳しく説明しますと、ピラミッティングは
- スケールダウンピラミッティング
- 逆ピラミッティング
- イコールポジションピラミッティング
の3種類あります。
スケールダウンピラミッティング
まず、スケールダウンピラミッティングは買い増しをしていく過程で追加するロット数を少しづつ落としていく投資戦略です。
通常、トレンドは長期化するほどトレンド転換の可能性が高まりますが、この手法は徐々にロット数を減らしていくため、トレンド後半で買い増したポジションのロスカット分を減らすことができます。
- 通貨ペアを選択し、4Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、3Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、2Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、1Lot買い
逆ピラミッティング
この逆ピラミッティングは先ほどご紹介した、スケールダウンピラミッティングとは反対の投資戦略です。
買い増しをしていく段階で少しづつ追加するロット数を増やしていきます。
最初に投資するロット数が少ないため、相場状況を見極めながら追加ロット数を増やしたり、手控えたり(ロスカット)することができます。
- 通貨ペアを選択し、1Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、2Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、3Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、4Lot買い
イコールポジションピラミッティング
このイコールポジションピラミッティングは当初保有したポジションと同じロット数で買い増しをしていく投資戦略です。
先ほどご案内した、スケールダウンピラミッティングよりも大きな利益を期待でき、逆ピラミッティングよりもリスクを抑えた投資ができます。
- 通貨ペアを選択し、1回目の3Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、2回目の3Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、3回目の3Lot買い
- 先程と同じ通貨ペアを選択し、4回目の3Lot買い
塩漬け
塩漬けとは、見通しが外れて含み損を抱えてしまったポジションを損切りできず、そのまま長期間持ち続ける状態のことを言います。
塩漬けは手法というより、含み損により心理的に決済できない状態です。
一定以上の含み損を抱えた状態で決済すると、大きく資金が減ってしまうことになり、損失の確定への恐れと、うまくいけばレートが戻るかもしれないという期待が生まれます。
そのため、含み損が出たポジションを塩漬けにしてしまう方は多いのですが、さらなる損失の拡大につながる可能性を考えると、思い切って損切りをするのが最良の選択肢です。
MT4・MT5で注文する方法
MT4(MetaTrader4)とMT5(MetaTrader5)は世界中のトレーダーに愛用されている高機能な取引ツールであり、国内のFX業者でも導入している会社が多数あります。
しかし、初めて使う人にとっては、注文の方法が分からないこともあるかもしれません。
MT4やMT5を使って取引を始める前に、まずは注文方法を把握して頂けたらと思います。
以下ではMT4を例に解説しますが、MT5も基本的な流れは同じです。
MT4・MT5|成行注文(ストリーミング注文)
成行注文をおこなう場合は、まず画面左上の「新規注文」をクリックします。
「オーダーの発注」ウィンドウが表示されたら、「銘柄」や「数量」、「注文種別」を選択・入力してください。
「注文種別」は最初から「成行注文」になっているはずですが、なっていない場合は「成行注文」を選択しましょう。
「数量」はFXの場合、1=10万通貨であることが多いですが、FX業者の公式サイトなどで確認しておくことをお勧めします。
選択・入力後に画面下の「成行売り」または「成行買い」をクリックすると、注文が発注されてポジションを保有することができます。
また、注文と同時に決済指値や決済逆指値注文を設定することもできます。
方法は簡単で、「オーダーの発注」ウィンドウにある「決済逆指値」や「決済指値」に数値を入力するだけです。
「決済逆指値」や「決済指値」に数値を入力してから「成行売り」または「成行買い」をクリックすると、注文と同時に決済指値や決済逆指値が設定されます。
MT4・MT5|指値注文(リミット注文)
新規の指値注文をおこなう場合、画面左上の「新規注文」をクリックします。
「オーダーの発注」ウィンドウが表示されたら、「通貨ペア」や「数量」、「注文種別」、「指値または逆指値注文(新規注文)」を選択・入力します。
「注文種別」は最初「成行注文」になっているため、「指値注文(Pending Order)」を選択してください。
「指値注文(Pending Order)」の文言は、FX業者によって多少異なることがあります。
選択・入力後は「指値または逆指値注文(新規注文)」にて、
- Buy Limit(買い指値)
- Sell Limit(売り指値)
のうち、いずれかを選択して「価格」と「有効期限」を入力・選択後、「発注」をクリックしてください。
「有効期限」は設定しない場合、そのままにしておけば大丈夫です。
前述した成行注文と同様に、「オーダーの発注」ウィンドウにある「決済逆指値」や「決済指値」に数値を入力することで、決済指値や逆指値も同時に設定できます。
MT4・MT5|逆指し値注文(ストップ注文)
新規の逆指値注文をおこなう場合、画面左上の「新規注文」をクリックします。
「オーダーの発注」ウィンドウが表示されたら、「通貨ペア」や「数量」、「注文種別」、「指値または逆指値注文(新規注文)」を選択・入力します。
「注文種別」は最初「成行注文」になっているため、「指値注文(Pending Order)」を選択してください。
「指値注文(Pending Order)」の文言は、FX業者によって多少異なることがあります。
選択・入力後は「指値または逆指値注文(新規注文)」にて、
- Buy Stop(買い逆指値)
- Sell Stop(売り逆指値)
のうち、いずれかを選択して「価格」と「有効期限」を入力・選択後、「発注」をクリックしてください。
「有効期限」は設定しない場合、そのままにしておけば大丈夫です。
前述した成行注文と同様に、「オーダーの発注」ウィンドウにある「決済逆指値」や「決済指値」に数値を入力することで、決済指値や逆指値も同時に設定できます。
自動売買のように注文可能?
FXでは指値注文やIFD注文、OCO注文などの予約注文を上手く使うことによって、まるで自動売買のように取引することができます。
なぜなら、予約注文は条件が満たされた場合、自動的に発注がおこなわれるからです。
要するに、あらかじめ予約注文を出しておくことで、チャートを見れなくても利益を出すことができます。
ただし、チャートを見れない場合は、レートが自分の想定と逆方向に動いた際に備え、損切りの逆指値注文を必ず入れておくようにしてください。
予約注文は事前に条件を設定しておくことで、発注ミスやタイミングの問題を回避し、チャートを監視しなくても自動的に取引をおこなうことができます。
加えて、長時間にわたって取引をおこなう場合や、複数の通貨ペアを同時に取引する場合には、予約注文を使用することでストレスを減らすことも可能です。
FXの注文方法 徹底解説 まとめ
まとめ FXの注文方法 まとめ
- FXは株式などと比べて注文の種類が豊富
- 相場環境や自分のトレードスタイルに応じて柔軟な取引をすることができる
- FXは予約注文を使うことで自動売買のように取引できる
- 仕事や家事が忙しい方でも予約注文を活用して取引できる
本記事では、FXの注文方法について解説してきました。
注文方法によっては、自動売買のように取引が可能なため便利です。
特に、仕事や家事が忙しい方は、ぜひ予約注文を活用し、自動売買のような取引にチャレンジしてみてください。