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FXのテクニカル分析|全18種類を紹介
FXでは、相場が上昇または下落するという予測にもとづいて取引します。
しかし、FXは世界中の様々な要因が相場を左右するため、自己流での予測は困難です。
そこで、今回は上がるか下がるかの50%から更に勝率をアップさせるための武器となるテクニカル分析について、基本知識からおすすめのテクニカル指標(インジケーター)まで解説します。
本記事を最後までご覧いただき、ご自身に合ったテクニカル指標やその使い方を見つけ、信頼性や再現性の高い取引ができるようになって頂けたらと思います。
FXのテクニカル分析とは?
FXにおけるテクニカル分析とは、チャートに表示される過去の値動きを分析し、将来の値動きを予測する方法です。
テクニカル分析を理解できれば、相場のトレンドや反転の可能性などを把握し、取引をすることができます。
とはいえ、「テクニカル分析のやり方がよく分からない」、「初心者でも使えるテクニカル指標はどれなんだろう?」、「テクニカル指標はどれを組み合わせればいいのかな・・・」といったお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では初心者でもすぐに使えるテクニカル指標や、組み合わせて予測の精度をアップさせる方法をご紹介していきます。
FXのテクニカル分析について動画で学ぼう
万屋FXのYouTube公式チャンネルでFXのテクニカル分析に関する解説動画を公開しているので、記事よりも動画の方がわかりやすいという方は、ぜひご覧ください。
テクニカル分析の基本知識
テクニカル分析は過去の価格の推移をもとにしており「過去のパターンは繰り返されることがある」との考え方が根底にあります。
つまり、現状のチャートを見て、過去に見たことがあるパターンを探し出し、値動きの傾向から今後の相場の予測を立てるということです。
FXのチャートは1分足から年足まで様々な時間軸がありますが、どの時間軸でもテクニカル分析を使うことができ、買い時や売り時を示唆するシグナルを読み取ることができます。
過去と将来の値動きが完全に合致することはありませんが、チャート上に現れるパターンに注目し、今後の相場がどうなっていくかを予測することこそがテクニカル分析の真髄とも言えます。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いは?
相場を分析する方法は、前述したテクニカル分析の他に「ファンダメンタルズ分析」があります。
ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済や政治、金融政策の動向などから、今後の相場の動きを予測する分析方法です。
経済の動向を見極める際に注目するべきものとして、例えば経済指標や金融政策の発表、要人発言などがあります。
ファンダメンタルズ分析では、これらの要因が相場に与える影響を分析しながら相場を予測していきます。
ファンダメンタルズ分析をおこなうには、各国の経済状況や政治、金融政策などについて理解しておく必要があり、FX初心者には少し難易度が高いかもしれません。
一方、テクニカル分析は計算をツールがおこなってくれるため、見方さえ知っていれば初心者でも活用しやすいです。
したがって、まずは手軽にできるテクニカル分析を使って取引をおこない、慣れてきたらファンダメンタルズ分析を加えるようにするとよいかと思います。
そして、必ず肝に命じて頂きたいのが、重要指標が発表される前後の為替の値動きはテクニカル分析が効かなくなりますので、くれぐれも注意してください。
併せて読みたいファンダメンタル記事はこちら
テクニカル指標の種類について
テクニカル分析は、チャートパターンはもちろんのこと、テクニカル指標を使うことが多いです。
テクニカル指標は大きく分けて、「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類があります。それぞれ、使途目的が変わってきますので、理解を深め日々のトレードに役立てて頂けたらと思います。
トレンド系
トレンド系のテクニカル指標とは、その名の通りトレンドの方向を判断するためのテクニカル指標です。
現在のトレンドに乗って取引することを「順張り」と言いますが、トレンド系のテクニカル指標はトレンドを把握して順張りをする時に使われる傾向があります。
オシレーター系
オシレーター系のテクニカル指標とは、相場の過熱感を判断するためのテクニカル指標です。
つまり、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するということです。
現在の値動きの方向性に逆らって取引することを「逆張り」と言いますが、オシレーター系のテクニカル指標は逆張りをする時に使われる傾向があります。
テクニカル分析の活用方法
テクニカル分析でよく使用されるテクニカル指標は、トレーダーが市場の状況を分析し、トレードにおける判断をおこなうための有効なツールです。
しかし、テクニカル指標は数多く存在し、どの指標を活用すればよいかは初心者にとって難しい問題です。
そこで、この項目ではおすすめのテクニカル指標をピックアップしました。
ご自身に合うテクニカル指標が、きっと見つかるはずです。
移動平均線
移動平均線(Moving Average)とは、一定期間における終値の平均値の変化を表したグラフです。
FXで取引をおこなう際の各通貨ペアのレートは頻繁に変動しているため、過去の値動きを表すローソク足などのチャートの形は画像の通り基本的にジグザグになります。
移動平均線はこのチャートのブレをなめらかにし、相場の方向性を判断しやすいようにしたテクニカル指標です。
テクニカル指標の中で最も基本的でありながら一番人気のある移動平均線は、FX初心者が最初に使うべきものだと言えます。
移動平均線についてもっと詳しく知りたいという方は、FXの移動平均線解説ページで更に詳しく解説しているので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
トレンドの転換を見極めるポピュラーなFXの手法
種別 | ポイント |
買い | 短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けした時 |
売り | 短期の移動平均線が長期の移動平均線を下抜けした時 |
項目 | 項目の内容 |
①期間 | 移動平均線を算出する期間を指定します。 |
②シフト | 移動平均線を左右にシフトさせる場合に使用します。
マイナスの数値を入力すると移動平均線が左に移動した位置に表示され、プラスの数値を入力すると右に移動した位置に表示されます。 |
③種別 | 移動平均線を次の4種類から選択します。
・Simple(単純移動平均線) ・Exponential(指数平滑移動平均線) ・Smoothed(平滑移動平均線) ・Linear Weighted(加重移動平均線) |
④適応価格 | 適用価格はどの価格で移動平均線を計算するかを選択します。
・Close:終値 ・Open:始値 ・High:高値 ・Low:安値 ・Median(HL/2):高値と安値の平均 ・Typical Price(HLC/3):高値、安値、終値の平均 ・Weighted Close(HLCC/4)高値、安値、終値、終値の平均(終値の比率を2倍) |
⑤スタイル | スタイルでは移動平均線のラインの色、種類、太さを設定します。 |
ゴールデンクロス
長期の移動平均線を短期の移動平均線が上抜けた時や交差した時を、「ゴールデンクロス」と呼びます。
ゴールデンクロスは相場が上昇トレンドになることを示唆し、相場のトレンドを判断する手掛かりになるものです。
ただし、確実に為替レートが上昇するとは言えないため、チャートパターンや他のテクニカル指標を組み合わせて判断することが重要になります。
デッドクロス
長期の移動平均線を短期の移動平均線が下抜けた時や交差した時を、「デッドクロス」と呼びます。
デッドクロスは相場が下降トレンドになることを示唆し、相場のトレンドを判断する手掛かりになるものです。
しかし、為替レートが下落するとは限らないことから、チャートパターンや他のテクニカル指標を組み合わせて判断して頂けたらと思います。
また、ゴールデンクロスやデッドクロスは、移動平均線だけでなく、後述する、MACDやストキャスティクスなどのテクニカル指標でも活用できます。
一目均衡表
一目均衡表は日本発のテクニカル指標であり、海外でも「Ichimoku」としてとても人気がある指標です。
名前の由来ですが、相場が一目で分かるということで、この名称が名づけられたとされています。
この一目均衡表は「5つの線」と「1つの雲」で構成されており、本来は株価をもとに考案された指標です。
以下の一目均衡表解説記事で更に深掘って解説しているので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
しかしながら、チャートを読む上で、他のFXや銘柄でも汎用性があることから、日々FXトレーダーの間でも積極的に活用されています。
特に注目すべきポイントは、一目均衡表はレジスタンスラインやサポートラインの役割を担っていたり、ゴールデンクロス、デッドクロスのシグナルを発生したりするだけでなく、2つの先行スパンによる雲を形成し、将来の値動きを予測する手助けをしてくれるという珍しいテクニカル指標ということです。
詳細は後述する、画像やイラストを参照しながらご紹介していきますが、
特に一目均衡表で重要視されている、最強シグナルの「三役好転」と「三役逆転」については必ず押さえて頂けたらと思います。
まず、三役好転についてですが、これは一目均衡表での「強力な買いシグナル」となります。
その買いシグナルとなる条件は、
- 転換線が基準線を上抜ける
- 遅行スパンがローソク足を上抜ける
- 現在のローソク足が雲をう上抜ける
の3つが満たされることになります。当然3つの条件が、しょっちゅう揃うことはありませんが、発生した際は大きな収益チャンスとなりますので、是非見逃さないようにして頂けたらと思います。
次に三役逆転ですが、これは先ほどご紹介した、三役逆転とは真逆の「強力な売りシグナル」となります。
その売りシグナルとなる条件は
- 転換線が基準線を下抜ける
- 遅行スパンがローソク足を下抜ける
- 現在のローソク足が雲をう下抜ける
の3つが満たされることになります。
三役好転と同様に3つの条件が滅多に揃うことはありませんが、発生した際は大きな収益チャンスとなりますので、三役好転と併せて見逃さないようにして頂けたらと思います。
項目 | それぞれの線の意味 |
基準線 | 過去26日間の最高値と最安値の中間値を結んだ線。中期的な相場の方向性を示す |
転換線 | 過去9日間の最高値と最安値の中間値を結んだ線。短期的な相場の方向性を示す |
遅行線 | 当日の終値を26日前に左側に表示させた線 |
先行スパンA | 基準線と転換線の中間値を26日先に先行して表示させた線。 |
先行スパンB | 過去52日間の中間値を26日先に先行して表示させた線 |
雲 | 先行スパンAと先行スパンBの幅 |
項目 | 項目の内容 |
①転換線 | 転換線を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「9」です。 |
②基準線 | 基準線を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「26」です。 |
③先行スパンB | 先行スパン2を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「52」です。 |
④カラー | それぞれの線の色、種類、太さを変更できます。 |
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、米国のアナリストであるジョン・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標です。
移動平均線を中心として、その上下に統計学を用いて計算された標準偏差を表示することが特徴です。
移動平均線の上下にある標準偏差(±1σ:68.26%、±2σ:95.44%、±3σ:99.74%)を用いて、将来の価格変動範囲を予測します。例えば、+2σと-2σの間には、過去の一定期間の終値のデータを参照し、95.44%の確率でその間に収まるという意味を持ちます。
トレンドの強弱を分析するのによく使われますが、トレンドの転換を予測した逆張りでの取引で活用されることも多いです。
そのため、ボリンジャーバンドは、実際の取引での使い方が豊富なテクニカル指標だと言えます。
上昇・下降トレンド、レンジ相場など様々な状況でも使用できる指標
種別 | 上昇トレンド・下降トレンド | レンジ相場 |
買い | バンドが収束して+3σに触れたとき | バンドの動きが横ばいで-2σに触れたら買い |
売り | バンドが収束して-3σに触れたとき | バンドの動きが横ばいで+2σに触れたら売り |
項目 | それぞれの線の意味 |
期間 | 単位は「日」、20日間が一般的 |
偏差 | 標準偏差のシグマ(σ)をさす1σ〜3σで設定 |
適用価格 | 終値や始値などボリンジャーバンドの基準の値を決める。
基本的にClose(終値)で良い |
スタイル | 線の色を変更可能 |
レベル | σ線を増やすことが可能。追加ボタンを押して増やしたいσを加えられる。
+σと−σを追加することで移動平均線の上下に線を追加することができる。 |
※標準偏差:ボリンジャーバンドにおいての標準偏差は直近のある一定期間内で各終値がどれぐらい散らばっているか示します。単純移動平均線から離れた終値が多ければ、標準偏差は大きくなり、近ければ標準偏差は小さくなります。
パラボリック
パラボリックは、RSIやDMIを生み出したワイルダー氏によって考案されたテクニカル指標です。
チャートの上または下に放物線の点線のように見える、SAR(ストップ&リバース)を表示し、主にトレンドの転換点を探る時に有効です。
パラボリックに関して、以下の記事で更に詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
描かれた放物線と実際の価格(ローソク足)が触れたポイントが売買の転換点を示し、保有しているポジションを正反対にする「途転」を繰り返しおこなう使い方が一般的です。
因みに、パラボリックの構成要素にはSARの他にAF値(Acceleration Factor/加速因子)とEP値(Extreme Point/極大値)がありますが、今回はそれぞれの概念だけを理解して頂き、実際にMT5上で設定する上でのやり方について押さえて頂けたらと思います。
AF値:加速因子のことで、パラボリックの感度を決定する値となります。
使用される値幅は0.02〜0.2までの変数となります。ローソク足1本毎に0.02加算し、パラボリックの感度を高める役割を担っています。
EP値:極大値のことで、上昇相場であれば、そのトレンド内での最高値、下落相場であれば、そのトレンド内での最安値を決定する値となります。
パラボリックはこのSAR、AF値、EP値の三要素を軸に導き出された指標となり、
MT5の画面設定で数値調整することができますが、おすすめはデフォルトのAF値:0.02、EP値:0.2での設定でとなります。
このパラボリックはトレンド相場における転換シグナルに関しては強みを発揮しますが、一方でレンジ相場ではあまりその効力は発揮できません(ダマしが多くなる)ので、ご注意ください。
その理由は上述したとおり、ボックス相場ではトレンド相場と比べてEP値の変動幅が減少するため参考にならないためです。
トレンド転換点を判断するための指標
SAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれる
ラインから形成されている
種別 | ポイント |
買い | SARが上からローソク足に触れたとき |
売り | SARが下からローソク足に触れたとき |
項目 | それぞれの線の意味 |
ステップ | SARの加速因子の設定ができる。値を大きくすると
ダマしが多くなり小さくするとタイミングが遅れる。 |
最大 | 加速因子の最大値を設定できる。 |
スタイル | SARの色を変更できる。 |
エンベロープ
エンベロープとは一般的に封筒という意味で使われますが、航空機の安全運航領域という意味もあります。ここでは、移動平均線から上下に一定の割合で乖離させた線のことを指します。
価格が移動平均線から、どの程度離れたかを視覚的に判断するために使われます。
エンベロープに関しては、以下の記事で更に詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
基本的にはエンベロープの上限や下限をトレンドが転換するポイントとして売買サインに用いたり、サポートラインやレジスタンスラインとして使います。
エンベロープは「移動平均線からある程度乖離した価格は、移動平均線へ回帰する」という考えから作られており、特に相場の動きが穏やかな時に有効なテクニカル指標です。
上限や下限をトレンドが転換するポイントとして売買サインに用いたりサポートラインやレジスタンスラインとして使う
項目 | それぞれの線の意味 |
期間 | 移動平均線を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「14」です。 |
シフト | エンベロープを表示させる場所を左右にずらせます。
プラスの数値を入力すると右に、マイナスの数値を入力すると左にシフトします。 |
偏差 | 指定した期間の移動平均線から、どのくらいの乖離率でエンベロープを表示させるかについて設定します。
デフォルトの数値は「0.100(%)」です。 数値を大きくすると上下のバンドが離れ、逆に小さくすると近づきます。 |
種別 | 使用する移動平均線の種類を次の中から選択します。
デフォルトの種類は「Simple」です。 ・Simple(単純移動平均線) ・Exponential(指数平滑移動平均線) ・Smoothed(平滑移動平均線) ・Linear Weighted(線形加重移動平均線) |
適用価格 | 移動平均線を算出する価格を設定します。
デフォルトの価格は「Close」です。 ・Close:終値 ・Open:始値 ・High:高値 ・Low:安値 ・Median Price (HL/2):高値と安値の平均 ・Typical Price (HLC/3):高値、安値、終値の平均 ・Weighted Close (HLCC/4):高値、安値、終値、終値の平均(終値の比率を2倍) |
上バンド | エンベロープの上バンドの線の色、種類、太さを変更できます。 |
下バンド | エンベロープの下バンドの線の色、種類、太さを変更できます。 |
時間の長さ | 乖離率 |
---|---|
1分足 | 0.01~0.03 |
5分足 | 0.03~0.05 |
15分足 | 0.05~0.15 |
1時間足 | 0.15~0.40 |
4時間足 | 0.60~0.80 |
日足 | 1.00~1.50 |
週足 | 3.00~4.00 |
GMMA (Guppy Multiple Moving Average)
GMMA (Guppy Multiple Moving Average)は複合型移動平均線とも呼ばれ、短期線6本と長期線6本の合計12本の指数平滑移動平均線(EMA)をチャート上に表示するテクニカル指標です。
一般的に、移動平均線の傾きでトレンドの方向性、移動平均線の幅でトレンドの強弱を判断します。
つまり、算出期間によって感応度の異なる12本の移動平均線の拡散と収縮、そして各移動平均線の並び順に注目します。
GMMAはトレンドの発見と分析に適したテクニカル指標です。
- 長期線6本 : トレンドと方向感を示す
- 短期線6本 : 売買ポイント(タイミング)を示す
トレンドの強さを判断する指標
短期線と長期線の幅が広がるほどトレンドが
強いと言える
種別 | ポイント |
買い | 短期線が長期線より上にあり、幅が広がった状態 |
売り | 短期線が長期線より下にあり、幅が広がった状態 |
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、一定期間内の価格の相対的な高さを数値にしたものであり、相場の買われすぎや売られすぎを判断できるテクニカル指標です。
値動きに敏感に反応するファーストストキャスティクスと、よりゆっくり反応するものの、ダマシが少ないスローストキャスティクスがあり、スローストキャスティクスが主流になっています。
ファーストストキャスティクスは「%K」と、それを平均化した「%D」、スローストキャスティクスは「%D」と、それを平均化した「Slow%D」という線で構成されます。
ストキャスティクスは2本の線で構成されていることから、前述した移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスのように売買サインとすることが可能です。
ファーストストキャスティクス、スローストキャスティクスのどちらも20〜30%の下方基準線よりも下にあると売られすぎ、70〜80%の上方基準線よりも上にあると買われ過ぎと判断します。
買われすぎ、売られすぎを判断する指標
主に逆張りをする際に使用される
種別 | ポイント |
買い | 20%を下回り、ゴールデンクロスした時 |
売り | 80%を上回り、デッドクロスした時 |
項目 | それぞれの項目の意味 |
①%K期間 | %K(一定期間の値幅を100として、現在がそのうちのどの水準にいるかを示す数値)を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「5」です。 |
②%D期間 | %D(%Kの移動平均線)を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「3」です。 |
③スローイング | スロー%D(%Dの移動平均線)を算出する期間を設定します。
デフォルトの数値は「3」で、スローストキャスティクス(%Dとスロー%Dの2本を使用)が表示される設定です。 このスローイングを「1」にすると、ファストストキャスティクス(%Kと%Dの2本を使用)に変更できます。 |
④適用価格帯 | ストキャスティクスの算出に用いる価格幅を設定します。
デフォルトの価格幅は「Low/High」です。 ・Low/High:期間内の最安値と最高値 ・Close/Close:期間内の最初の終値と最後の終値 |
⑤移動平均の種別 | ストキャスティクスの算出に用いる移動平均線の種類を設定します。
デフォルトの種類は「Simple」です。 ・Simple(単純移動平均線) ・Exponential(指数平滑移動平均線) ・Smoothed(平滑移動平均線) ・Linear Weighted(線形加重移動平均線) |
⑥メイン | メインライン(スローストキャスティクスでは%D、ファストストキャスティクスでは%K)の線の色、種類、太さを変更できます。 |
⑦シグナル | シグナルライン(スローストキャスティクスではスロー%D、ファストストキャスティクスでは%D)の線の色、種類、太さを変更できます。
「レベル」タブでは、サブチャートの指定した水準に、水平線を表示させることができます。 ストキャスティクスはデフォルトで20と80に水平線が表示される設定となっていますが、①の部分でレベルを選択後、②の部分で編集を選択すると水準を変更できる他、水平線の追加や削除等を行うことも可能です。 また、③の部分で表示する水平線の色、種類、太さを設定することができます。 |
RSI
RSIは日本語では「相対力指数」と呼ばれ、1978年にワイルダー氏によって発表された指標です。一定期間の値上がり幅と値下がり幅を抜き出し、それが買われすぎか売られすぎかを判断できるテクニカル指標です。
RSIは大きく上下しない相場、いわゆるレンジ相場でよく使われ、値動きが反転するタイミングを予測するのに役立ちます。
RSIは0~100%の範囲で推移し、20~30%の位置に下方基準線を引き、70~80%の位置に上方基準線を引きます。
基本的にRSIが下方基準線を下回れば、売られすぎと判断でき、上方基準線を上回れば買われすぎと判断できるため初心者でも使いやすいテクニカル指標です。
現在の相場の相対的な強弱を表す指標
主にレンジ相場で逆張りをする際に使用される
項目 | 項目の内容 |
①期間 | RSIを算出する期間を指定する。
提唱者のJ.W. ワイルダー氏は「14」を推奨している |
②適用価格 | 適用価格はどの価格でRSIを計算するかを選択できる
・Close:終値 ・Open:始値 ・High:高値 ・Low:安値 ・Median(HL/2):高値と安値の平均 ・Typical Price(HLC/3):高値、安値、終値の平均 ・Weighted Close(HLCC/4)高値、安値、終値、終値の平均(終値の比率を2倍) |
③スタイル | スタイルでは移動平均線のラインの色、種類、太さを設定できる。 |
MACD
テクニカル分析の基本である移動平均線をベースにし、さらに精度の高い分析をするために考案されたテクニカル指標がMACD(マックディー、移動平均収束拡散法)です。
このMACDはジェラルド・アベル氏によって開発され、その精度の高さから、世界中で多くのトレーダーが愛用しています。
主にトレンドの方向性の把握や売買サインとして利用されます。
2本の線で構成されていることから、トレンド発生時に精度の高い売買サインとしてゴールデンクロス(この時、MACDはマイナスからプラスに転じます)やデッドクロス(この時、MACDはプラスからマイナスに転じます)を活用することができるMACDは、FX初心者にとっても分かりやすいテクニカル指標です。
主にトレンドの方向性の把握や売買サインとして利用される指標
項目 | 項目の内容 |
①短期EMA | MACDで使われる短期EMA(指数平滑移動平均線)の期間を設定します。デフォルトの数値は「12」です。
デフォルトの設定はジェラルド・アペル(Gerald Appel)氏が推奨している設定です。 |
②長期EMA | MACDで使われる長期EMAの期間を設定します。デフォルトの数値は「26」です。 |
③シグナル | MACDで使われるシグナル(MACDの単純移動平均線)の期間を設定します。デフォルトの数値は「9」です。 |
④適用価格 | MACDを算出する価格を選択します。デフォルトの価格は「Close」です。
・Close:終値 ・Open:始値 ・High:高値 ・Low:安値 ・Median Price (HL/2):高値と安値の平均 ・Typical Price (HLC/3):高値、安値、終値の平均 ・Weighted Close (HLCC/4):高値、安値、終値、終値の平均(終値の比率を2 倍) |
⑤メイン | MACD(ヒストグラム)の線の色と太さを変更できます。 |
⑥シグナル | シグナル(ライン)の線の色、種類、太さを変更できる |
「短期トレード」「中期トレード」「長期トレード」の推奨設定
トレード期間 | 短期EAM | 長期EAM | シグナル |
短期トレード | 6 | 19 | 9 |
中期トレード
(デフォルト) |
12 | 26 | 9 |
長期トレード | 19 | 39 | 9 |
※短期トレードの設定はシグナルの反応度が高くスキャルピングしている方にとってオススメですが、その分ダマしが増える
※長期トレードの設定はスイングトレードやポジショントレードで取引している方にとってオススメですが、売買シグナルの頻度が減る
方向性指数(DMI)
DMI(Directional Movement Index)とは、RSIやパラボリックと同じくワイルダー氏が考案したテクニカル指標であり、トレンドの有無や強弱を判断することができます。
DMIでは+DIや-DI、ADXという3本の線を使い、相場のトレンドを分析します。
ADXという線を使うことから、DMIではなくADXと呼ばれることもありますが、テクニカル指標の呼び方としてのDMIとADXは同じ意味です。
+DIは上昇トレンド、-DIは下降トレンドの強さを示し、ADXはトレンドの強弱を表すことから、+DIと-DIのどちらが上にあるかを見るだけで、トレンドの方向性を簡単に把握することができます。
具体的な見方としては、
- +DIが-DIを下から上に上抜いたら(ゴールデンクロス)買いシグナル
- +DIが-DIを上から下に下抜いたら(デッドクロス)売りシグナル
と判断することができ、+DIと-DIの幅が大きいほどトレンドが強いことを示しています。
つまり、+DIが最高値にあり-DIが最低値にある時は、非常に強い上昇トレンドであると判断することが可能となります。
ADXが上昇していれば買いシグナル(上昇トレンド)、売りシグナル(下落トレンド)の信頼度がより高くなります。一方でADXが下降している場合は、2本の線がクロスしても「ダマシ」に合う可能性が高まります。
- ADXが上昇しているところを狙ってトレードしよう
- 逆にADXが下降している時は「ダマシ」にあうことがあるので注意
※期間の単位はローソク足の本数
項目 | 項目の内容 |
①期間 | DMIを算出する期間を指定する。
提唱者のJ.W. ワイルダー氏は「14」を推奨している。 |
②スタイル | スタイルではADXの移動平均線のラインの色、種類、太さを設定できる。 |
③+DI | +DIの移動平均線のラインの色、種類、太さを設定できる。 |
④-DI | -DIの移動平均線のラインの色、種類、太さを設定できる。 |
ウィリアムズ%R
ウィリアムズ%Rとは、一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的に買われすぎか売られすぎかを示したテクニカル指標です。
世界的なトレードコンテストで優勝した著名なトレーダーである、ラリー・ウィリアムズ氏が考案しました。
ウィリアムズ%Rは前述したストキャスティクスの「%K」と同じような動きになり、特段新しい考えを用いて作られたわけではありませんが、ウィリアムズ%Rは短期売買用に考案されたテクニカル指標であり、ストキャスティクスの%Kが計算期間中の最安値を測るのに対し、%Rは最高値を基準に当日終値が下方に乖離する値幅を測るので、逆張りでよく活用されることが大きな特徴です。
- RSIはレンジ相場で効力を発揮する
- RVIはボラティリティが高くはっきりしたトレンドが出ている相場が得意
- RVIにはRSIのようなトレンド発生時に買われすぎ売られすぎゾーンにとどまることがない
- 買われすぎ、売られすぎを判断する指標短期レンジ相場などで使用される
- ウィリアムズ%Rはトレンドの終わりにダイバージェンスを起こすため決済のタイミングが判断しやすい
項目 | 項目の内容 |
①期間 | ウィリアムズ%Rを算出する期間を指定する。
提唱者のラリー・ウィリアムズは「10」を使用している。 |
②スタイル | スタイルではウィリアムズ%Rのラインの色、種類、太さを設定できる。 |
ROC(Rate of Change)
ROC(Rate of Change)とは、当日の終値と指定した期間分前の終値の価格変化率によって、買われすぎか売られすぎかを見極めるテクニカル指標です。
0を分岐点とし、0以上で上昇、0以下で下落すると予測します。
つまり、プラス圏内で推移している場合は、指定した期間前の価格よりも上で推移している強気な状態と判断します。
一方で、マイナス圏内で推移している場合は、指定した期間前の価格よりも下で推移している弱気な状態となります。
そのため、ROCがマイナス圏内からプラス圏内になった時を買いサイン、プラス圏内からマイナス圏内になった時を売りサインと判断することができます。
- 中心線よりも上は買いの傾向
下は売りの傾向であると判断できる - 中心線から離れてROCの方向が転換すると
トレンドが転換したと判断できる
※期間の単位はローソク足の本数
項目 | 項目の内容 |
---|---|
①Period | ROCを算出する期間を指定する。 |
②適応価格 | ROCを算出する価格を設定します。デフォルトは「Close」です。 ・Close:終値 ・Open:始値 ・High:高値 ・Low:安値 ・Median Price (HL/2):高値と安値の平均 ・Typical Price (HLC/3):高値、安値、終値の平均 ・Weighted Close (HLCC/4):高値、安値、終値、終値の平均(終値の比率を2倍) |
③カラー | ROCの線の色、太さ、種類を設定できます。 |
アルティメットオシレーター
アルティメットオシレーターは日本語では「究極のオシレーター」と呼ばれ、ウィリアムズ%Rと同じくラリー・ウィリアムズ氏が考案したテクニカル指標です。
一般的なオシレーター系のテクニカル指標では1つの期間を設定し、それをベースとして計算をおこないます。
しかし、実際には相場の変動周期が設定した期間に合うとは限りません。
そこで、計測期間を7日や14日、28日の3つとすることにより、相場の強弱に追従しようとしたのがアルティメットオシレーターです。
アルティメットオシレーターは中長期での取引に適しているとされ、中長期で逆張りをする際によく使われます。
- 価格が下がっているのに逆行してUOが上がっていると買いのシグナル
- 価格が上がっているのに逆行してUOが下がっていると売りのシグナル
※それぞれの単位はローソク足の本数
項目 | 項目の内容 |
①Fast ATR period | アルティメットオシレーターの短期の期間を算出する設定。
なおデフォルトの設定は提唱者のラリー・ウィリアムズが推奨してる設定です。 |
②Middle ATR period | アルティメットオシレーターの中期の期間を算出する設定。 |
③Slow ATR period | アルティメットオシレーターの長期の期間を算出する設定。 |
④Fast K | 短期で生成された指標を加重平均するための数値。変更の必要はないです。 |
⑤Middle K | 中期で生成された指標を加重平均するための数値。変更の必要はないです。 |
⑥Slow K | 長期で生成された指標を加重平均するための数値。変更の必要はないです。 |
⑦カラー | アルティメットオシレーターの色、太さ、種類を設定できます。 |
RVI(Relative Volatility Index)
RVI(Relative Volatility Index)とは、前述したRSIを応用したテクニカル指標であり、ボラティリティ(変動率)の拡大や縮小を判断するのに使われます。
「上昇トレンドでは終値が始値より高い」、「下降トレンドでは終値が始値より低い」という考え方をもとにして考案されました。
2本の線で構成されていることから、ゴールデンクロスやデッドクロスを売買サインとすることができます。
- RIVは相場のボラティリティが拡大・縮小しているかを判断するための指標
- RVIは「確認用指標」といった位置付けであり他の指標と併用される
項目 | 項目の内容 |
①期間 | RVIを算出する期間を設定します。デフォルトの数値は「10」です。
推奨設定の「10」や「14」を2週間を意味しています。 |
②RVI | RVIラインの線の色、種類、太さを変更できます。 |
③シグナル | Rシグナルラインの線の色、種類、太さを変更できます。 |
RVI & RSIの組み合わせ
RVIはオシレーター系のテクニカル指標が出すサインの補助として、「確認用」という位置付けで使用されることも多いです。
つまり、RSIやストキャスティクスなどの補助として使用できます。
一般的に、RSIは70%を超えると買われすぎとして売りサイン、30%を下回ると売られすぎとして買いサインとなります。
また、RVIは構成する2本の線がゴールデンクロスしたら買いサイン、デッドクロスしたら売りサインとなります。
したがって、「RSIが70%以上かつRVIがデッドクロスしたら売り」、「RSIが30%以下かつRVIがゴールデンクロスしたら買い」というように組み合わせると有効であるとされています。
フィボナッチリトレースメント
フィボナッチリトレースメントは、イタリアの数学者であったレオナルド・フィボナッチが発見した「フィボナッチ数列」を取引に応用したテクニカル分析です。
相場の上昇局面における一時的な押し目や、下降局面における一時的な戻り目を予測するために使われます。
フィボナッチリトレースメントでは、選択した高値と安値の間に0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%、100.0%などのフィボナッチ数列を発展させた「フィボナッチ比率」にもとづいた線が引かれます。
そして、フィボナッチ比率にもとづいて引かれた線を反発の可能性が高い水準とし、新規注文や決済注文の目安として活用します。
「23.6%」「38.2%」「61.8%」のラインはエントリーやレジスタンスラインなどの判断材料になる
iBBFill
iBBFillは、前述したボリンジャーバンドに色彩的な要素を付け加えたテクニカル指標です。
ローソク足が移動平均線の上にある線を超えると、バンド内が青色に表示されます。
一方で、下にある線を超えるとピンク、 真ん中の移動平均線を超えれば灰色です。
つまり、現在のトレンドが一目で判断できるようになっています。
ボリンジャーバンドを使ってトレンドを判断する場合は、導入を検討してみてもよいです。
ボリンジャーバンドを普段お使いの方にオススメの指標
項目 | 項目の内容 |
①Bollinger Bands period | iBFillを算出する期間を指定する。
デフォルトの設定の「20」は2週間を意味しています。 |
②Bollinger Bands Width | 標準偏差のシグマ(σ)をさす。1σ〜3σで設定 |
③Bollinger Bands applied price | MACDを算出する価格を選択します。デフォルトの価格は「Close」です。
・Close prise:終値 ・Open prise:始値 ・High prise:高値 ・Low prise:安値 ・Median Price (HL/2):高値と安値の平均 ・Typical Price (HLC/3):高値、安値、終値の平均 ・Weighted Close (HLCC/4):高値、安値、終値、終値の平 均(終値の比率を2倍) |
④カラー | それぞれの線の色、種類、太さを変更できます。 |
スパンモデル
スパンモデルとは、元証券ディーラーの柾木利彦氏(マーフィー)が考案したテクニカル指標です。
柾木氏が考案したものには「スーパーボリンジャー」というテクニカル指標もあり、2つを併用することが推奨されています。
スパンモデルは一目均衡表ベースにして作られており、基本的な考え方や使い方は同じです。
簡単に言えば、スパンモデルは一目均衡表で特に重要とされているものだけを表示し、シンプルにすることで分析のスピードアップを狙ったものだと言えます。
- スパンモデルはスーパーボリンジャーと併用するのがオススメ
- トレンドが転換する時の判断材料となる
項目 | 項目の内容 |
①Tenkan-sen | 転換線を算出する期間を指定する。 |
②kijun-sen | 基準線を算出する期間を指定する。 |
③Senkou SpanB | 先行スパンBを算出する期間を指定する。 |
④カラー | それぞれの線の色、種類、太さを変更できます。 |
スーパーボリンジャー
スーパーボリンジャーは元ディーラーである柾木利彦氏(マーフィー)が考案したテクニカル指標です。
上述した、ボリンジャーバンドの20日の単純移動平均線に対して、このスーパーボリンジャーバンドは21日の単純移動平均線(21日SMA)を含めた合計7本のバンドと一目均衡表でも使われる遅行スパン(終値を21本分遅行させた表記した線)の合計8本で構成されています。このことから、スーパーボリンジャーは遅行スパンとボリンジャーバンドの両方の強みを活かすことができ、トレンドの方向感や強さをより把握することができます。
遅行スパンとボリンジャーバンドでトレンドの方向性と転換が判断できる
スーパーボリンジャーとボリンジャーバンドの違い
違い | スーパーボリンジャー | ボリンジャーバンド |
---|---|---|
標準偏差 | +3σ・−3まで表示 | +2σ・−2まで表示 |
中心線 | 21日SMA | 20日SMA |
遅行スパン | あり(-21日SMA) | なし |
環境認識 | トレンドの方向感、強さ、相場の状態が分かる | 相場の状態が分かる |
※SMA :単純移動平均線
上記表に記載している通り、ボリンジャーバンドとスーパーボリンジャーは中心線、遅行スパン、そして標準偏差の活用方法が異なります。
これより、スーパーボリンジャーにおける確認ポイントをご紹介していきます。
中心線のラインの向きでトレンドを確認することができる
この中心線の向きにより、上昇トレンドなのか下降トレンドか確認することができます。
上昇トレンド時の中心線の傾き
下降トレンド時の中心線の位置
遅行スパンとローソク足の位置関係でトレンド方向を見極める
上昇トレンド時の遅行スパンとローソク足の位置関係
下降トレンド時の遅行スパンとローソク足の位置関係
レンジ相場の遅行スパンとローソク足の位置関係
遅行スパンとローソク足の位置関係でトレンド転換シグナルを見極める
ゴールデンクロス発生により、上昇トレンドへの反転
デッドクロス発生により、下降トレンドへの反転
遅行スパンとσラインでトレンドの強さを見極める
強い上昇トレンド(+2σに足してGC)
普通の上昇トレンド(+1σに対してGC)
強い下降トレンド(+2σに足してDC)
普通の下降トレンド(+1σに対してDC)
スーパーボリンジャーを活用する際の注意点
スーパーボリンジャーはあくまで上昇トレンド、下降トレンド局面においての流れを視覚的に補助する強みを発揮できますが、レンジ相場などの保ち合いの局面では、残念ながらその力を発揮することはできません。
レンジ相場の際にトレードをしたい方はRSIなど他のインジケーターを活用して頂けたらと思います。
また、エントリーポイント(売買のタイミング)を判断するためには併せてスパンモデルの買いシグナルと売りシグナルを参照して頂けたらと思います。
2つ以上のテクニカル指標の組み合わせ
FXでは1つのテクニカル指標だけではダマシにあいやすいため、2つ以上のテクニカル指標を組み合わせることが重要になります。
相場環境は常に変化しており、1つの指標だけでは精度が低い時期があります。
複数のテクニカル指標を組み合わせることで、より精度の高い予測をできるようにしていただけたらと思います。
移動平均線+MACD
移動平均線とMACDを組み合わせる方法は様々なものがありますが、シンプルで使いやすいのが200日移動平均線とMACDの組み合わせです。
200日移動平均線は上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断することができます。
または、200日移動平均線より上にローソク足があれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断することも可能です。
一方、MACDは構成される2本の線がゴールデンクロスすれば買いサイン、デッドクロスで売りサインになります。
したがって、200日移動平均線を使って上昇トレンドと判断できればMACDのゴールデンクロスで買い、下降トレンドの場合はデッドクロスで売るという取引をします。
2つの指標を組み合わせることによって
さらにトレンドの分析の精度を高める
※200日移動平均線:世界中の投資家が注目している移動平均線です。実際にこの200週線にローソク足がぶつかると、上昇がストップしたり、下落が食い止められたりすることが多発します。
ボリンジャーバンド+RSI
RSIとボリンジャーバンドの組み合わせでは、底打ちのポイントをより明確にすることができます。
RSIは70%を超えると買われすぎとして売りサイン、30%を下回ると売られすぎとして買いサインとなります。
また、ボリンジャーバンドは移動平均線の上にある線にローソク足が到達すると、「下降トレンドに転換するかもしれない」、移動平均線の下にある線にローソク足が到達すると、「上昇トレンドに転換するかもしれない」と判断することが可能です。
そのため、RSIが30%以下、ボリンジャーバンドで移動平均線の下にある線にローソク足が到達した場合は買い、RSIが70%以上、ボリンジャーバンドで移動平均線の上にある線にローソク足が到達した場合は売りとすることができます。
RSIで加熱度合いを判断して
ボリンジャーバンドで反発のタイミングを見計ろう
パラボリック+RSI
パラボリックは相場の転換点を判断できるテクニカル指標ですが、レンジ相場では転換点が頻繁に発生してしまうという欠点があります。
一方、RSIは相場の過熱感を判断できるテクニカル指標ですが、強いトレンド相場が発生すると数値の上限や下限付近に近づいたままになってしまうのが欠点です。
そこで、トレンド相場に強いパラボリックとレンジ相場に強いRSIを組み合わせて欠点を補おう(ダマシを減らす)というのが、パラボリック+RSIという組み合わせになります。
具体的には、ローソク足が上にあるパラボリックの線(SAR)にタッチし、RSIが70%以上なら売り、ローソク足が下にあるパラボリックの線(SAR)にタッチし、RSIが30%以下なら買いです。
トレンド相場に強いパラボリックと
レンジ相場に強いRSIを組み合わせて
ダマしを減らそう
ボリンジャーバンド+ストキャスティクス
ボリンジャーバンドとストキャスティクスの組み合わせでは、レンジ相場での逆張りの精度を上げることができます。
ボリンジャーバンドは移動平均線の上にある線にローソク足が到達すると、「値動きの方向が下に転換するかもしれない」、移動平均線の下にある線にローソク足が到達すると、「値動きの方向が上に転換するかもしれない」と判断することが可能です。
一方、ストキャスティクスは構成する2本の線がゴールデンクロスしたら買いサイン、デッドクロスしたら売りサインとすることができます。
したがって、ボリンジャーバンドで移動平均線の下にある線にローソク足が到達し、ストキャスティクスがゴールデンクロスしたら買い、移動平均線の上にある線にローソク足が到達し、デッドクロスしたら売りということになります。
また、ボリンジャーバンドのバンドの幅が狭くなったタイミングは、レンジ相場だと判断することができるため、バンドの幅が狭くなったことを確認するのがこの手法のポイントとなります。
- ボリンジャーバンドの±3σがローソク足に
触れているのと、RSIが80%・20%に達していることを確認しよう - 両方の指標を併用して逆張りの精度をあげよう
移動平均線+ボリンジャーバンド
移動平均線とボリンジャーバンドを組み合わせることで、短期と長期の2本の移動平均線のクロスでよくあるダマシを減らすことが期待できます。
移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスを使うには、当然2本の移動平均線が必要になりますが、そのうちの長期の移動平均線をボリンジャーバンドの線に置き換えるのがこの手法の特徴です。
具体的には、短期移動平均線とボリンジャーバンドの上にある線がゴールデンクロスしたら買い、短期移動平均線とボリンジャーバンドの下にある線がデッドクロスしたら売りということになります。
移動平均線とボリンジャーバンドを組み合わせた手法では、ボリンジャーバンドの真ん中にある移動平均線が上向きである場合は買いのみ、下向きなら売りのみとすることがコツです。
短期の移動平均線と長期の
ボリンジャーバンドでダマしを減らす
効果が期待できる
一目均衡表+RSI
一目均衡表とRSIの組み合わせでは、上昇トレンドの押し目、下降トレンドの戻り目を狙います。
まず、一目均衡表を構成する「雲」と「基準線」よりローソク足が上にあれば上昇トレンドと判断することができます。
一方で、「雲」と「基準線」よりローソク足が下にあれば下降トレンドとなります。
上昇トレンドの時は、ローソク足が基準線にタッチして終値で反発したら買い、下降トレンドの時は、ローソク足が基準線にタッチして終値で反落したら売りでエントリーします。
RSIは決済の時のみ使います。
買いエントリーの決済の場合は、RSIの基準線が70%以上になり、その後70%を下回ったら決済。
売りエントリーの決済の場合は、RSIの基準線が30%以下になり、その後30%を上回ったら決済。
RSIでトレンドの転換点を把握するのが、この手法のポイントになります。
買いエントリーの場合
売りエントリーの場合
- 一目均衡表ではローソク足が基準線に
タッチして反発(反落)したらエントリー - RSIの基準線が70%以上(30%以下)
になりその後70%(30%)下回ったら(上回ったら)決済
一目均衡表+MACD
一目均衡表とMACDを組み合わせることで、トレンドに乗って取引する順張りの精度を上げることが期待できます。
その理由は、一目均衡表とMACDは共にトレンドを判断できるテクニカル指標だからです。
一目均衡表を使ったトレンドの判断方法はいくつかありますが、この手法では一目均衡表を構成する「雲」よりローソク足が上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断します。
他のトレンドの判断方法も使えますが、エントリーチャンスが減ってしまいがちです。
また、MACDは構成される2本の線がゴールデンクロスすれば買いサイン、デッドクロスで売りサインになります。
したがって、雲よりローソク足が上にあり、MACDがゴールデンクロスすれば買いエントリーして、その後MACDがデッドクロスすれば決済することになります。
一方で、雲よりローソク足が下にあり、MACDがデッドクロスすれば売りエントリーして、その後MACDがゴールデンクロスすれば決済することになります。
一目均衡表の雲で確実にトレンドを捉えて
MACDでエントリーを見極める
スパンモデル+スーパーボリンジャー
スパンモデルとスーパーボリンジャーは元ディーラーの柾木利彦氏が考案したテクニカル手法です。
「スパンモデル」は一目均衡表をベースにアレンジを加えたもので、「スーパーボリンジャー」はボリンジャーバンドを応用してアレンジを加えたものとなっています。
「スーパーボリンジャー」については「スパンモデル」を補完することが期待されているため、この「スパンモデル」と「スーパーボリンジャー」を組み合わせたトレードは多くのトレーダーから愛用されています。
スパンモデルについては、一目均衡表で特に重要とされる短期線、長期線、短期線と長期戦の乖離となる雲、そして遅行スパンを分かり易く表示しているため、基本的にトレンドが転換する時の判断材料となります。
そして、トレンドの方向感に関して、強みを発揮するスーパーボリンジャーを併用することで、より精度の高いエントリーが可能となります。
具体的なエントリーポイントとしては、
買いエントリーの場合
買いエントリーの場合は
- 遅行スパンがローソク足より上にあるということ
- 雲より上でローソク足が推移しているということ
- +2σを上抜けて+3σラインにローソクがタッチしていること
以上の3つ条件が揃ったら、買いエントリ-を推奨します。
売りエントリ-の場合
売りエントリ-の場合は、
- 遅行スパンがローソクより下にあるということ
- 雲より下でローソク足が推移しているということ
- -2σを下抜け、-3σラインにローソクがタッチしているということ
この3つ条件が揃ったら、売りエントリ-を推奨します。
スパンモデルのエントリー条件とスーパーボリンジャーのエントリー条件の双方を満たす必要があるため、エントリー機会は減りますが、より精度の高いポイントを狙えます。
遅行スパンとボリンジャーバンドで
トレンドの方向性と転換が判断できる
テクニカル分析 徹底解説 まとめ
トレンド系 | 特徴 | 順張り | 逆張り | 横ばい |
---|---|---|---|---|
移動平均線 | 一定期間における終値の平均値の変化を表したグラフ。
トレンドの方向を確認できる。 |
◎ | ◯ | △ |
一目均衡表 | 日本発のテクニカル指標で時間を主体として扱っている。
将来の変化日を予測することに特化している手法。 |
◯ | ✕ | ✕ |
ボリンジャーバンド | 移動平均線を中心として、その上下に統計学を用いて計算された標準偏差を表示することが特徴。
順張り、逆張り、レンジ相場と幅広く対応できる |
◯ | ◯ | ◯ |
パラボリック | チャートの上または下に放物線のラインを表示する。
主にトレンドの転換点を探る時に有。 |
✕ | ◯ | ✕ |
エンベロープ | 移動平均線から上下に表示された線。
価格が移動平均線から、どの程度離れたかを視覚的に判断するために使われる。 |
◯ | ◯ | ◯ |
GMMA | 短期線6本と長期線6本の合計12本の指数平滑移動平均線(EMA)をチャート上に表示するテクニカル指標。
価格トレンドの有無や方向性、強弱をビジュアルで判断できる。 |
◯ | ◯ | ✕ |
フィボナッチリトレースメント | フィボナッチ比率を用いて引かれた数列。
相場の上昇局面における一時的な押し目や、下降局面における一時的な戻り目を予測するために使われる。 |
△ | ◯ | ◯ |
iBBFill | ボリンジャーバンドに色彩的な要素を付け加えたテクニカル指標。
上昇・下降・レンジ相場の判断が視覚的にしやすい。 |
◯ | ✕ | △ |
スパンモデル | 一目均衡表で特に重要とされているものだけを表示した指標。
シンプルにすることで分析のスピードアップを図っている。 |
◯ | △ | ✕ |
オシレーター系 | 特徴 | 順張り | 逆張り | レンジ |
ストキャスティクス | 一定期間内の価格の相対的な高さを数値にしたもの。
相場の買われすぎや売られすぎを判断できるテクニカル指標。 |
✕ | ◯ | ◯ |
RSI | 一定期間の値上がり幅と値下がり幅を抜き出し数値にしたもの。
買われすぎか売られすぎかを判断できるテクニカル指標。 |
✕ | ◎ | ◯ |
MACD | 移動平均線をベースにし、さらに精度の高い分析をするために考案されたテクニカル指標。
トレンドの転換を判断できる。 |
◯ | ✕ | ✕ |
方向性指数(DMI) | 市場の状況を見極めるために考案した指標。
トレンドの有無や強弱を判断することができる。 |
◯ | ◯ | ◯ |
ウィリアムズ%R | 一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅を数値にしたもの。
直近の終値が相対的に買われすぎか売られすぎかを判断できる。 |
✕ | ◯ | ✕ |
ROC
(Rate of Change) |
当日の終値と指定した期間分前の終値の価格変化率を数値にしたもの。
買われすぎか売られすぎかを見極めるテクニカル指標。 |
◯ | △ | ✕ |
アルティメット
オシレーター |
日々の値動きから売買圧力をそれぞれ計測している指標。
計測期間を7日や14日、28日の3つとすることにより、相場の強弱に追従しようとした指標。 |
✕ | ◯ | ✕ |
RVI
+ RSI |
RSIをメインにしてRVIを補助的な役割として使用する組合せ。 | ✕ | ◯ | ✕ |
組み合わせ | 特徴 | 順張り | 逆張り | レンジ |
移動曲線
+ MACD |
200日の移動平均線でトレンドを把握して、MACDでエントリータイミングを判断する組み合わせ。 | ◯ | ✕ | ✕ |
RSI
+ ボリンジャーバンド |
底打ちのポイントをより明確にするための組み合わせ。 | ✕ | ◯ | ✕ |
パラボリック
+ RSI |
トレンド相場に強いパラボリックとレンジ相場に強いRSIを組み合わせて欠点を補う組み合わせ(ダマしを減らす)。 | ✕ | ◯ | ✕ |
ボリンジャーバンド
+ ストキャスティクス |
レンジ相場での逆張りの精度を上げるための組み合わせ。 | ✕ | ◯ | ✕ |
移動平均曲線
+ ボリンジャーバンド |
短期と長期の2本の移動平均線のクロスでよくあるダマしを減らすことが期待できる組み合わせ。 | ◯ | ✕ | ✕ |
一目均衡表
+ RSI |
上昇トレンドの押し目、下降トレンドの戻り目を狙う組み合わせ。 | ◯ | ✕ | ✕ |
一目均衡表
+ MACD |
トレンドに乗って取引する順張りの精度を上げることが期待できる組み合わせ。 | ◯ | ✕ | ✕ |
テクニカル分析をする上で、
- まずは実際に使ってみて自分に合っているか確認する
- 単独のテクニカル指標だけではなく、複数組み合わせると分析の効果が上がる
- テクニカル分析だけではなくファンダメンタル分析も併用して取引をしよう
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