FXドル円トレーダーの皆様、東京市場では、ドル・円相場が154円水準でもみ合いとなっています。
今夜日本時間22時半にアメリカ小売売上高が発表されますが、FOMCなどを控え、値動きは限定的であると予想されています。
初心者の方でもわかりやすい小売売上高発表当日の戦略を紹介します。
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東京時間:154台半ばで推移
東京時間のドル円の動きについて解説をします。
東京時間のドル円
東京市場では、ドル・円相場が154円水準でもみ合いとなっています。
前日の海外市場で154円台半ばまで進んだ円安・ドル高でしたが、日米両国の金融政策決定会合を控え、新規の取引は限定的となっています。
市場参加者は様子見姿勢を強めており、積極的なポジション構築を手控えている状況です。
クロスレートの状況
主要通貨のクロスレートでは、ユーロ・円が162円前後、ポンド・円が195円台前半、豪ドル・円が98円前後で推移しています。
いずれの通貨ペアも、日米の金融政策を巡る思惑から、大きな方向感の定まらない展開が続いています。
欧州通貨は特に、今後発表される域内経済指標の結果を見極めたいとの姿勢が強まっています。
経済指標の影響
経済主導の影響について説明をします。
米国指標の明暗
米国の経済指標では、12月の製造業PMI速報値が予想を下回る一方、サービス業PMI速報値は大幅な改善を示しています。
この結果を受けて、市場ではドル買い・円売りの動きが一時的に強まりました。
NY連銀製造業景気指数の鈍化も見られましたが、全体としては米国経済の底堅さを示す結果となっています。
米国PMI(購買担当者景気指数)は、ISMが毎月発表する企業の景況感を示す指標です。
製造業と非製造業に分かれ、50を超えると景気拡大、下回ると景気後退を示します。
受注・生産・雇用など複数の項目を調査し、米国経済の動向を把握することが重要です。
欧州指標の動向
本日発表予定のドイツIfo景況感指数は、前回の85.7からわずかな低下が予想されています。
また、ZEW景況感指数の発表も控えており、これらの指標が欧州通貨の動向に影響を与える可能性があります。
市場参加者は、欧州経済の先行きを見極めようとしています。
今後の注目材料
米国では11月の小売売上高や鉱工業生産指数の発表が予定されています。
前月比でプラスの市場予想が出ていますが、FOMCを控えた状況下では、指標の影響は限定的となる可能性が高いとみられています。
中央銀行の動向
中央銀行の動向について解説をします。
FOMCへの注目
18日までのFOMC開催を控え、市場は米国の金融政策の方向性に注目しています。
インフレ動向や経済指標の結果を踏まえ、今後の利下げタイミングに関する示唆が期待されています。
現在はFRBブラックアウト期間に入っており、FRB関係者からの発言は控えられています。
FOMCは連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)の略で、米国の金融政策を決定する最高の機関です。
FRB議長と投票権を持つ理事・地区連銀総裁で構成され、年8回、政策政策や量的緩和などを決定します。
米国経済と世界の金融市場に大きな影響を与えます。
日銀政策への期待
19日に予定されている日銀金融政策決定会合では、現行の金融緩和政策の継続が見込まれています。
しかし、一部には利上げ観測も出ており、市場はドル安円高になるか注視しています。
万が一、利上げに踏みきった場合、大きなドル安円高に注意しましょう。
市場リスク要因
今夜の市場リスク要因について解説をします。
地政学的リスク・インフレリスク
中東情勢の緊迫化や、その他の地政学的リスクが為替市場に影響を与える可能性があります。
特に原油価格の動向を通じて、市場のリスク選好度が変化する可能性に注意が必要です。
世界的なインフレ動向は、各国中央銀行の金融政策に影響を与える重要な要因となっています。
特に米国のインフレ指標は、FRBの政策判断に直結するため、市場参加者は注視しています。
市場流動性リスク
年末を控え、市場の流動性が低下する可能性があります。
このため、突発的な相場変動リスクには警戒が必要となっています。
特に大きな経済指標の発表がなくても、機関投資家の動きによっては大きな値動きが予想されますので、ポジション管理には細心の注意を払いましょう。
12月17日のドル円相場の見通し:上限154円50銭、下限153円50銭
12月17日のドル円相場の見通しについて解説をします。
今日の予想
当面は154円を挟んだレンジ相場が継続すると予想されます。
日米中銀会合の結果が出るまでは、大きな方向感は出にくい展開が予想されます。
ただし、重要な経済指標の発表時には、一時的な変動の可能性があります。
テクニカル分析では、ドル・円の日足チャートにおいて、一目均衡表の雲上限を上回る水準を維持しています。
100日移動平均線も上方に位置しており、中期的な上昇トレンドは継続していると判断できます。
当面の上値メドは154円50銭、下値メドは153円50銭とみています。
中期的な展望
テクニカル面では上昇基調が継続していますが、実際の相場展開は日米の金融政策の方向性に大きく依存すると考えられます。
特に両国の金利差の動向が、為替相場の重要な決定要因となるでしょう。
年末相場の特徴
年末に向けて市場参加者の手控えムードが強まる可能性があります。
このため、薄商いによる相場の急激な変動には注意が必要です。
ポジション調整の動きにも警戒が必要となっています。
2024年12月17日のトレード戦略まとめ
12月17日米国時間のドル円小売売上高の発表はありますが、比較的小幅な動きになりそうです。
今週、FOMCと日銀政策決定会合があるからです。
FX初心者の方は必要以上に大きなポジションを取るのではなく、まずは小さなポジションからトレードするようにするのがおすすめです。
以上、12月17日のドル円のトレード戦略を初心者向けに解説しました。
今夜の注目ポイントを押さえながら、ぜひ安全に取引を進めてください。
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