FTMOは、世界中で人気のあるプロップファームで、トレーダーがプロの資金を使って取引できるチャンスを提供しています。
しかし、決められたルールや評価基準をしっかり理解せずに挑戦すると、途中で失格になったり、チャレンジに合格できなかったりすることがあります。
チャレンジ構成 | 2段階評価(ステップ1とステップ2) |
---|---|
利益目標 | ステップ1:10%、ステップ2:5% |
損失制限 | デイリードローダウン5%、最大ドローダウン10% |
最低取引日数 | 各ステップ10日以上 |
出金条件 | 14日ごと、利益分配率80%〜90% |
FTMOでは、マーチンゲール禁止や経済指標発表時の取引制限など独自のルールが設けられており、これらを守ることがチャレンジ成功の鍵となります。
この記事では、FTMOの評価基準や禁止事項、出金ルールまで詳しく解説します。

FTMOでのトレードを検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
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FTMOチャレンジのルールとは?失格条件を詳しく解説
FTMOチャレンジは、プロップファームの資金を運用するための試験です。
合格するためには、特定のルールを守りながら利益を出す必要があります。
しかし、ルール違反をすると即失格になることもあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
FTMOチャレンジの基本ルール
FTMOチャレンジは、2つのステップに分かれており、トレーダーのスキルとリスク管理能力をテストする仕組みになっています。
利益目標を達成し、最低取引日数をクリアすることで次のステップに進めます。
フェーズ | 目標利益 | トレード期間 | 最低取引日数 |
---|---|---|---|
ステップ1 | 口座資金の10% | 最大30日間 (最短10日間で達成可能) | 10日以上 |
ステップ2 | 口座資金の5% | 最大60日間 | 10日以上 |
損失ルール:1日5%、全体10%の制限
FTMOでは、トレーダーが過度なリスクを取らないように損失制限が設定されています。
このルールを破ると即失格となるため、必ず守らなければなりません。
- 1日の最大損失(デイリードローダウン)
-
口座資金の5%を超える損失を1日で出すと失格
(例)$10,000の口座なら、1日で$500以上の損失を出すと失格となる
- 全体の最大損失(最大ドローダウン)
-
口座資金の10%を超える累積損失が発生すると失格
(例)$10,000の口座なら、累積損失が$1,000を超えると失格となる
含み損も制限に含まれる点に、注意が必要です。
ポジションを長時間放置すると、気づかないうちにルール違反となることもあります。
最低取引日数・利益目標などの条件
FTMOチャレンジでは、利益目標だけでなく、一定の取引日数を満たすことも合格の条件となっています。
- 利益目標
-
ステップ1では口座資金の10%、ステップ2では5%の利益が必要
- 最低取引日数
-
ステップ1・ステップ2ともに10日以上の取引が必要
※1取引日とは、1日につき1回以上ポジションを持った日のこと
短期間で大きな利益を出したとしても、最低取引日数を満たさなければ合格できません。
そのため、計画的にトレードを行うことが大切です。
FTMOの禁止事項
FTMOでは、公正な取引環境を維持するために、トレーダーが守るべき禁止事項を定めています。
これらのルールに違反すると、アカウントの失格や契約の解除につながる可能性があります。
ルールを正しく理解し、リスクを避けながら取引を行いましょう。
マーチンゲール手法の禁止
マーチンゲール手法とは、損失が発生するたびに取引額を倍増させる手法です。
この戦略では、1回の勝利でそれまでの損失をすべて取り戻すことを狙います。
しかし、連続で損失が続くと、口座資金を急激に失うリスクが高くなります。
対策
取引額を一定に保ち、リスク管理を徹底する
経済指標発表時の取引制限
FTMOでは、経済指標発表時の市場の急激な変動を防ぐために、一定の時間帯に取引を制限しています。
ルール | 詳細 |
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適用タイミング | 重要な経済指標の発表前後2分間 |
禁止される行為 | 新規注文・ポジションの決済 |
適用対象 | FTMOアカウント(資金調達済みのトレーダー) |
例外 | FTMOチャレンジ中・検証フェーズ中のトレーダーは制限なし |
対策
事前に経済カレンダーを確認し、取引時間を調整する
週末のポジション持ち越しの禁止
市場が閉まる週末にポジションを持ち越すことは、多くのプロップファームで制限されています。
FTMOでも、週末持ち越しは原則禁止されています。
通常のFTMOアカウント | 持ち越し禁止 |
---|---|
FTMOスイングアカウント | 持ち越し可能 |
対策
週末前にすべてのポジションを決済するか、スイングアカウントを選択する
高頻度取引(HFT)の禁止
高頻度取引(HFT)とは、短時間で大量の注文を処理し、わずかな価格変動を利用して利益を上げる手法です。
この取引スタイルは市場の公平性を損なうため、FTMOでは禁止されています。
禁止理由 | 詳細 |
---|---|
サーバーへの負荷 | 大量の注文がシステムに負担をかける |
市場の公平性 | 他のトレーダーと不均衡な取引条件を生む |
FTMOの取引ルール | 最低ポジション保有時間が設定されている |
対策
1回の取引をある程度の時間保持し、スキャルピングやHFTを避ける
他人のアカウントとのコピー取引の禁止
FTMOでは、複数のアカウントを持つことが可能ですが、他人のアカウントと連携してコピー取引を行うことは禁止されています。
これは、不正な利益配分や市場操作を防ぐための措置です。
:自分の複数アカウント間でのコピー取引はOK
:他人のアカウントとのコピー取引はNG
不正行為や市場操作の禁止
FTMOでは、以下のような市場操作や不正行為を禁止しています。
禁止行為 | 理由 |
---|---|
エラーの利用 | サーバーの遅延を利用した不正な利益獲得 |
外部データフィードの使用 | 非公式なデータをもとにした取引 |
取引プラットフォームの操作 | 意図的に価格を操作し利益を得る行為 |
不正なアカウント共有 | 第三者にアカウントを提供する行為 |
対策
すべての取引を正規の方法で行い、不正な手法を利用しない。
FTMOの出金ルール
FTMOでは、トレーダーが得た利益をスムーズに出金できるように、明確なルールを定めています。
しかし、出金の頻度や利益分配率には特定の条件があるため、事前にしっかり理解しておくことが重要です。
FTMOの出金条件とは?
FTMOで出金を行うためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
特に、トレード開始日から一定の期間が経過しないと、出金ができない点に注意が必要です。
最初の出金日 | 取引開始日から14日後以降に設定可能 |
---|---|
出金日の変更 | 出金日は最大3回まで変更可能 |
最低出金額 | 銀行送金:20ドル以上 暗号通貨:50ドル以上 |
手数料 | FTMO側の手数料は無料(銀行側で手数料が発生する可能性あり) |
出金の申請は、FTMOのダッシュボードから行い、手続きが完了すると指定の方法で送金されます。
出金サイクル:14日に1回の制約
FTMOでは、出金可能な頻度が14日に1回と決められています。
これは、出金手続きの効率化を図ると同時に、トレーダーが短期的な利益にとらわれず、安定したトレードを続けられるようにするための措置です。
最短の出金間隔 | 14日ごと(例:4月1日に出金→次回は4月15日) |
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初回出金のタイミング | 取引開始日から14日以降(最短14日、最長60日で設定可能) |
変更可能回数 | 出金日の変更は3回まで |
このルールにより、出金計画を事前に立てることが重要になります。
利益分配率:最大90%を受け取る方法
FTMOでは、トレーダーが獲得した利益の80%が基本的な利益分配率として設定されています。
しかし、一定の条件を満たすことで、この割合を最大90%まで引き上げることができます。
基本の利益分配率 | 80% |
---|---|
スケーリングプラン適用後 | 90%(口座資金が25%増加した場合) |
この条件を満たすことで、アカウント残高が増加すると同時に、利益分配率も向上します。
利益を最大化するためには、安定したトレード戦略を構築し、スケーリングプランの基準をクリアすることが重要です。
出金手続きの流れと注意点
FTMOの出金手続きは、以下の手順で行われます。
FTMOのダッシュボードから申請を行う
FTMOが申請内容を確認し、承認する
承認後、1~2営業日以内に出金が実行される
指定した方法(銀行送金・Skrill・暗号通貨)で資金を受け取る
出金方法 | 最低出金額 |
---|---|
銀行送金 | 20ドル |
暗号通貨 | 50ドル |
Skrill(※日本居住者不可) | 20ドル |
またFTMO側の手数料は無料ですが、銀行側で手数料が発生することがあるため、事前に確認しておくことが重要です。
FTMOの出金トラブルと対処法
FTMOは、透明性の高い出金システムを提供していますが、まれにトラブルが発生することがあります。
トラブル例 | 原因と対処法 |
---|---|
出金の遅延 | 1~2営業日以内に処理されない場合は、サポートに問い合わせる |
出金額の相違 | 送金手数料の控除や為替レートの変動が影響している可能性がある |
出金拒否 | 最低出金額を満たしていない場合や、必要な書類が不足している場合に発生する。 条件を満たしているか再確認する。 |
万が一トラブルが発生した場合は、FTMOのカスタマーサポートに問い合わせることが最も確実な対処法です。
FTMOのルールに関するよくある質問
FTMOを利用する際に、多くのトレーダーが疑問に思うポイントをまとめました。
以下のFAQを参考に、FTMOのルールを正しく理解しましょう。
FTMOのルールまとめ
FTMOチャレンジでは、利益目標を達成するだけでなく、リスク管理や取引ルールを正しく守ることが求められます。
実際に資金を運用するには、FTMOのルールをしっかりと理解し、計画的にトレードを進めることが重要です。
FTMOでは、以下のルールに違反すると即失格となるため、十分に注意しましょう。
重要なルール
- 損失制限の遵守:1日5%、累積10%の損失を超えない
- 最低取引日数:各ステップで最低10日間の取引が必要
- マーチンゲール手法の禁止:リスクの高い手法の使用は不可
- 経済指標発表時の取引制限:重要指標の発表前後2分間は取引禁止
- 週末のポジション持ち越し制限:通常アカウントでは週末持ち越し不可


出金は14日に1回のサイクルで行われ、基本的に利益の80%を受け取ることができます。
さらにスケーリングプランに参加すれば、分配率は最大90%に向上し、取引資金も最大$2,000,000まで増加する可能性があります。
FTMOでは、含み損も損失制限に含まれるため、ポジション管理には十分な注意が必要です。
特に、市場の変動が大きいときや週末前には、リスクを抑えるための計画的な取引を心がけましょう。
FTMOチャレンジに合格し、プロトレーダーとして活躍するためには、ルールを正しく理解し、規律あるトレードを継続することが不可欠です。



計画的な資金管理とリスクコントロールを徹底し、合格を目指しましょう。