FXにおけるウェッジとは?見方・種類・設定値・使い方や手法などを初心者に向けて徹底解説

FXにおけるウェッジとは?見方・種類・設定値・使い方や手法などを初心者に向けて徹底解説
記事監修者ルカの画像 この記事の監修者 ルカ

都内の外資系銀行でキャリアをスタートし、金融業界での第一歩を踏みだす。

入行2年目でリテール部門のファイナンシャルプランナーとして年間売り上げ成績全国1位を獲る。

その後、ヘッドハンティングによりコンサルティング会社、都内信託銀行でキャリアを積み、専業トレーダーとして独立。

万屋FXサイトの運営をしながら、動画や記事監修している。

【保有資格】
  • 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
  • 投資診断士
  • 内部管理責任者
  • ウェブデザイン技能検定3級
【運営者情報】 https://fx-premiumtrade.com/company/

ウェッジは、価格チャートにおける特定のパターンを示すもので、トレンドの終わりや継続を予測するのに役立ちます。

ウェッジパターンは、2つの収束するトレンドラインによって構築され、通常、トレンドラインが上昇または下降している間に発生します。

  • 上昇ウェッジは、価格が高値と低値の両方で徐々に上昇するが、収束するトレンドラインによって制約されるパターンです。
  • 下降ウェッジは、価格が高値と低値の両方で徐々に下降するが、同様に収束するトレンドラインによって制約されるパターンです。
ルナ

FXのウェッジを一緒に見ていきましょう!

チャートパターン一覧をわかりやすく解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

FXにおけるウェッジの種類

FXにおけるウェッジの種類

FXにおけるウェッジには上昇ウェッジと下降ウェッジの2種類があり、それぞれ異なるトレンドの転換シグナルを指します

これらのパターンを理解することで、効果的なエントリーポイントを見極め、利益拡大に役立ちます。

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上昇ウェッジ上昇ウェッジは通常、上昇トレンドの終わりに出現する
このパターンは、価格が高値と低値の両方で上昇しているが、その上昇が徐々に鈍化し、最終的には収まることを示す
上昇ウェッジは、トレンドの転換を示す弱気のシグナル
下降ウェッジ下降ウェッジは通常、下降トレンドの終わりに現れる
このパターンは、価格が高値と低値の両方で下降しているが、その下降が徐々に鈍化し、最終的には収束に向かうことを指す
下降ウェッジは、トレンドの転換を示す強気のシグナル

ウェッジの意味と活用方法

ウェッジの意味と活用方法

ウェッジパターンを活用する際の基本的な戦略は、トレンド転換型トレンド継続型の2つがあります。

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トレンド転換型上昇ウェッジが形成された場合、価格が下方にブレイクしたタイミングで売りエントリーを考査する
逆に、下降ウェッジが形成された場合、価格が上方にブレイクしたタイミングで買いエントリーを検討する
トレンド継続型ウェッジが形成される途中で、トレンドが継続する場合もあり、ウェッジのトレンドラインが維持される限り、トレンドに従ったエントリーを行う

FXにおけるウェッジのエントリーポイントと決済ポイント

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エントリーポイントウェッジパターンの収束ポイントに近づいた際、価格が上昇ウェッジの場合は下方にブレイク、下降ウェッジの場合は上方にブレイクした時点でエントリーを行う
確認のためにブレイク後のローソク足の形状や取引量もチェックする
決済ポイントエントリー後、目標価格を設定し、利食いのポイントを明確にする
また、ウェッジの逆側のトレンドラインをストップロスの目安とし、リスクを管理する

ウェッジと他のテクニカル指標との併用手法

ウェッジと他のテクニカル指標との併用手法

ウェッジパターンを他のテクニカル指標と組み合わせることが必要であり、トレードの精度強化に繋がります。

ここからは、移動平均線(MA)と相対力指数(RSI)を含む具体的な併用方法について詳しく説明します。

インジケーターその①:FXでの移動平均線とウェッジの併用手法

移動平均線:一定期間の価格の平均を算出し、価格のトレンドを視覚的に判断するライン

主に短期(20日)、中期(50日)、長期(200日)移動平均線が使用されます。

トレンドの確認
  • ウェッジパターンが形成されているときに、価格が移動平均線の上または下に位置しているかを確認する
  • 例えば、上昇ウェッジが200日移動平均線の下に位置している場合、そのウェッジは弱気のシグナルを強くする
  • 逆に、下降ウェッジが200日移動平均線の上に位置している場合、そのウェッジは強気のシグナルを高める
交差点の利用
  • 移動平均線と価格が交差するポイントを確認する
  • 例えば、上昇ウェッジが50日移動平均線を下抜ける場合、さらに強い売りシグナルと判断できる
サポートとレジスタンスの強化
  • 移動平均線がウェッジパターンのトレンドラインと一致する場合、特に強いサポートやレジスタンスとして機能することがあり、エントリーポイントの信頼性が増す
実践例
  • 例1:
    上昇ウェッジが形成され、価格が50日移動平均線の下に位置している場合、トレンドの弱さを確認し、価格がウェッジを下抜けた時点で売りエントリーを行います。
  • 例2:
    下降ウェッジが形成され、価格が200日移動平均線の上に位置している場合、トレンドの強さを確認し、価格がウェッジを上抜けた時点で買い注文を出します。

インジケーターその②:FXでの相対力指数(RSI)とウェッジの併用手法

相対力指数(RSI):過去の価格変動を元に買われ過ぎや売られ過ぎの状況を示すオシレーター系の指標

一般的には30以下が売られ過ぎ、70以上が買われ過ぎと判断されます。

トレンドの転換確認
  • ウェッジパターンが形成される際、RSIが過買い(70以上)または過売り(30以下)の極端な値を示している場合、トレンド転換の確率が上がる
  • 例えば、上昇ウェッジが形成されると同時にRSIが70を超えている場合、価格の下落が予想される
ダイバージェンスの利用
  • RSIと価格の動きが逆行するダイバージェンスが発生した場合、トレンドの転換を示す強いシグナル
  • 例えば、価格が上昇しているがRSIが低下している場合、上昇ウェッジの下抜けを確認したタイミングで売りエントリーを検討する
エントリーとエグジットのタイミング
  • RSIの値を利用して、エントリーとエグジットのタイミングを見極める
  • 例えば、上昇ウェッジが形成される際にRSIが売られ過ぎの状態から戻るタイミングでエントリーし、逆に買われ過ぎの状態から下がるタイミングでエグジットする
実践例
  • 下降ウェッジが形成され、RSIが30以下を示している場合、価格がウェッジを上抜けるタイミングで買いエントリーを行い、RSIが70に達したタイミングで利食いします。
  • 上昇ウェッジが形成され、RSIが70以上を示している場合、価格がウェッジを下抜けるタイミングで売りエントリーを行い、RSIが30に達したタイミングで利食いします。

インジケーターその③:FXでのボリンジャーバンドとウェッジの併用手法

ボリンジャーバンド:移動平均線に標準偏差を加えた上下のバンドで構成され、価格の変動範囲を示し、エントリータイミングを判断するための指標

バンドのタッチと反発
  • ウェッジパターンが形成される際に、価格がボリンジャーバンドの上限または下限に達した場合、反発の起こる確率が上がる
  • これがウェッジパターンのトレンドラインと一致する場合、エントリーポイントとして信頼性が向上する
バンドウォークの確認
  • 強いトレンドが続く場合、価格がボリンジャーバンドの上限または下限に沿って動くことがある
  • ウェッジパターンが形成される中でバンドウォークが確認できる場合、トレンドの継続性をチェックする
実践例
  • 例1:
    上昇ウェッジが形成され、価格がボリンジャーバンドの上限に達して反発する場合、売りエントリーのタイミングと判断します。
  • 例2:
    下降ウェッジが形成され、価格がボリンジャーバンドの下限に達して反発する場合、買いエントリーのタイミングとして扱います。

インジケーターその➃:FXでのウォルフ波動とウェッジの併用手法

ウォルフ波動(Wolfe Waves):特定の価格パターンに基づいて将来の価格変動を予測するトレード手法

ビル・ウォルフ氏によって広められ、価格が収束する5つのポイントを利用してエントリーとエグジットのタイミングを見極めます。

ウォルフ波動は、特にトレンドの転換を示すパターンとして知られ、エリオット波動と同様に価格の波動を利用します。

ウォルフ波動の構造とポイント

ウォルフ波動は、5つの特定のポイント(1, 2, 3, 4, 5)によって形成されます。

  • ポイント1と2:初期の高値(ポイント1)と安値(ポイント2)
  • ポイント3:ポイント1の反対方向に動く高値
  • ポイント4:ポイント2の同じ方向に動く安値
  • ポイント5:ポイント3と4を結ぶトレンドラインに接近して形成される個所がエントリーポイント

エントリー後、ターゲットライン(ポイント1と4を結ぶライン)を目標にエグジットを行う

FXにおけるエリオット波動とウォルフ波動の意味と違い

FXにおけるエリオット波動とウォルフ波動は、どちらもトレンドの予測するために必要な手法です。

エリオット波動は波の構造を重視し、ウォルフ波動は特定の価格パターンを基に目標価格を予測します。

この違いを理解することで、トレードの精度改善が期待できます。

FXにおけるエリオット波動とウォルフ波動の基本概念の違い
エリオット波動ウォルフ波動
エリオット波動は、価格の動きをフラクタルパターンとして捉え、8つの波(5つの推進波と3つの修正波)で構成されます。

市場の全体的なサイクルを分析し、長期的な価格動向を予測するのに使用します。
ウォルフ波動は、5つの特定のポイントを結ぶ収束パターンに基づいて短期的な価格反転を予測します。

トレードのエントリーポイントとエグジットポイントを明確に示します。
FXにおけるエリオット波動とウォルフ波動のパターンの形成の違い
エリオット波動ウォルフ波動
明確な5つの推進波と3つの修正波が必要で、各波動には特定のルールがあります(例: 第3波が最も短くないこと)。5つのポイントを結ぶ収束するトレンドラインが重要で、各ポイントが収束する形状を描くことが必要です。
FXにおけるエリオット波動とウォルフ波動の使用目的
エリオット波動ウォルフ波動
長期的な市場サイクルの分析や全体的なトレンドの予測に使われます。短期的な価格反転の予測や特定のエントリー・エグジットポイントの特定に用いられます。

FXにおけるウェッジとウォルフ波動の意味と併用方法

FXにおけるウェッジとウォルフ波動は、どちらもトレンドの転換や継続を予測するためのパターンです。

ウェッジは価格の収束を指し、ウォルフ波動は特定の波動を基に目標価格を予測します。

ウェッジとウォルフ波動を併用することで、トレードの精度がさらに向上します。

FXにおけるウェッジパターンの確認方法

まず、ウェッジパターンが形成されているかを確認しましょう。

ウェッジパターンは、収束する2つのトレンドラインによって構築されます。

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上昇ウェッジ高値と安値が上昇しながら収束するパターンで、通常は弱気のシグナル
下降ウェッジ高値と安値が下降しながら収束するパターンで、通常は強気のシグナル
FXにおけるウォルフ波動の特定方法

ウェッジパターン内でウォルフ波動を特定しましょう。

ウォルフ波動は、5つの特定のポイント(1, 2, 3, 4, 5)によって形成され、これらのポイントがウェッジパターンの中で収束することがあります。

  • ポイント1と2:初期の高値と安値
  • ポイント3:ポイント1の反対方向に動く高値
  • ポイント4:ポイント2の同じ方向に動く安値
  • ポイント5:ポイント3と4を結ぶトレンドラインに接近するポイントがエントリーポイント
FXにおけるウォルフ波動とウェッジを使ったエントリータイミングの見極め

ウェッジパターンが構築された後、ウォルフ波動のポイント5がウェッジパターンのトレンドラインに接近することを確認します。

スクロールできます
上昇ウェッジウェッジのトレンドラインを下抜ける際、ウォルフ波動のポイント5が確認できる場合、売りエントリーのタイミング
下降ウェッジウェッジのトレンドラインを上抜ける際、ウォルフ波動のポイント5が確認できる場合、買いエントリーのタイミング

FXにおけるウォルフ波動とウェッジを使ったエグジットポイントの設定

エグジットポイントは、ウォルフ波動のターゲットラインを基準に設定します。

ターゲットライン:ポイント1と4を結ぶライン。価格がこのラインに達したときにエグジットを行う。

ウォルフ波動を使ったリスク管理の徹底方法

STEP
ストップロスの設定

エントリーポイントの少し下(上昇ウェッジの場合)または少し上(下降ウェッジの場合)にストップロスを設定

STEP
リスク対リワード比率

リスク対リワード比率を1:2以上に設定し、損失をカバーしつつ利益を最大化する

FXにおけるウォルフ波動のダマシの回避方法

確認のための基準設定
  • ウォルフ波動のポイント(1, 2, 3, 4, 5)が正確に特定できるか確認する

不明確なポイントはダマシの可能性が高い

取引量の確認
  • ウォルフ波動が発生する際に取引量が増加しているかを確認する

取引量の増加がない場合、シグナルの信頼性が低いため、ダマシのリスクを考慮に入れる

他のテクニカル指標との併用
  • RSI、MACD、移動平均線など他のテクニカル指標と併用して確認し、ウォルフ波動のシグナルの信頼性を高める
市場ニュースとイベントの把握
  • 経済指標の発表やニュースにより市場が急変動するリスクを避けるため、エントリー前に市場ニュースやイベントを確認する
損切り設定
  • ダマシを防ぐために、エントリーポイント近くにストップロスを設定する

これを設定することで、予期せぬ価格変動による損失を最小限にすることが可能

リトレースメントの確認
  • ウォルフ波動のシグナルが出た後、価格がトレンドラインに戻るかどうかを確認する
  • 価格が再びトレンドラインに戻った場合は、ダマシの可能性が高いため、エントリーを見送るか、ポジションを閉じる
リスク対リワード比率の設定
  • リスク対リワード比率を1:2以上に設定し、損失をカバーしつつ利益を最大化する
  • 適切な比率設定が、ダマシが発生した際のリスク軽減につながる

ウォルフ波動とウェッジの併用方法のまとめ

まとめ

ウォルフ波動とウェッジパターンの併用は、トレードの精度を高めるために非常に有効です。

これらのパターンを組み合わせて使用することで、エントリーとエグジットのタイミングをより的確に判断でき、リスク管理も徹底することが可能です。

ウォルフ波動のポイント5とウェッジパターンのトレンドラインのブレイクポイントが一致する場合、特に信頼性の高いトレードシグナルとなります。

ウェッジとフラッグの意味と違い

ウェッジとフラッグの意味と違い

FXにおけるウェッジとフラッグは、トレンドの継続や転換を予測し、エントリーするべきか判断するためのチャートパターンです。

ウェッジは収束する価格動向を示し、フラッグは急激な価格変動後の短期間の調整を指しています。

より効果的に利益増加するためには、この違いを知ることが大切です。

FXにおけるウェッジパターンの意味

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基本的な説明ウェッジパターンは、収束する2つのトレンドラインで構成される
これらのトレンドラインは、価格の高値と安値を結び、時間の経過とともに収束していく形状を描く
種類上昇ウェッジ高値と安値が上昇しながら収束するパターンで、通常は弱気のシグナル
上昇トレンドの終わりに現れることが多い
下降ウェッジ高値と安値が下降しながら収束するパターンで、通常は強気のシグナル
下降トレンドの終わりに現れることが多い
トレード手法上昇ウェッジの場合価格がトレンドラインを下方にブレイクしたときに売りエントリーを行う
下降ウェッジの場合価格がトレンドラインを上方にブレイクしたときに買いエントリーを行う
特徴ウェッジパターンはトレンドの転換を示すことが多く、時間の経過とともにトレンドラインが収束する

FXにおけるフラッグパターンの意味

FXにおけるフラッグパターンは、急激な価格変動後に短期間の調整が続くパターンで、トレンドの継続を示唆しています。

ルナ

このパターンを把握できれば、トレンドフォローのエントリーポイントを判断し、利益拡大につながりやすくなります。

スクロールできます
基礎知識フラッグパターンは、並行する2つのトレンドラインで作られ、旗のような形状を描く

このパターンは通常、急な価格変動の後に形成される短期間の調整を示唆する
種類ブルフラッグ強い上昇トレンドの後に形成される下降チャネル
調整後に再度上昇が見込まれる
ベアフラッグ強い下降トレンドの後に形成される上昇チャネル
調整後に再度下降が想定される
トレード手法ブルフラッグの場合価格がフラッグの上限を上抜けたときに買いエントリーを行う
ベアフラッグの場合価格がフラッグの下限を下抜けたときに売りエントリーを行う
特徴フラッグパターンはトレンドの継続を示すことが多く、急な価格変動の後に短期間で構築されるのが特徴

FXにおけるフラッグとウェッジの意味の主な違い

FXにおけるフラッグとウェッジは、どちらもトレンドを予測するパターンです。

フラッグは急激な価格変動後の短期調整を指し、ウェッジは価格が収束する形状を表します。

トレード戦略の精度を高めるにも、この違いについて理解を深めましょう。

主な違い
  • ウェッジとフラッグの形状と構造

ウェッジは収束する2つのトレンドラインで形作られるのに対し、フラッグは平行する2つのトレンドラインで構成されます。

  • ウエッジとフラッグが示すシグナル

ウェッジはトレンドの転換を示すことが多く、時間の経過とともに収束する形状を描きます。

一方、フラッグはトレンドの継続を表すことが多く、急な価格変動の後に短期間で組み立てられます。

  • ウエッジとフラッグが出現するタイミング

ウェッジは通常、トレンドの終わりに出現しますが、フラッグは急な価格変動の後の調整期間に登場します。

トレード戦略を向上させるためには、この違いを理解し、ウェッジとフラッグの各パターンを効果的に活用することが重要です。

  • フラッグのダマシの対処方法

フラッグのダマシを防ぐには、ブレイクアウト時の取引量の増加を確認し、他のテクニカル指標(例:RSI、MACD)と併用します。

さらに、偽のブレイクアウトに備えてストップロスを設定し、リスク管理を徹底しましょう。

ウェッジの注意点やリスク管理

ウェッジの注意点やリスク管理

FX取引におけるウェッジパターンの注意点やリスク管理には、ダマシのブレイクアウトを警戒することが含まれます。

ブレイクアウト時の取引量、ローソク足の形状などを確認することで予期せぬ損失を回避できるようになります。

FX取引における偽のブレイクアウトの注意点

ウェッジパターンでは、偽のブレイクアウトが発生することがあります。

これは、価格が一時的にトレンドラインを突破するものの、すぐに元のトレンド内に戻る現象です。

これを避けるためには、以下の点を確認しましょう。

確認ポイント
  • ブレイク後のFXチャートの価格動向を確認

ブレイクアウトが発生した後、価格がトレンドラインの外で持続的に動くかを確認しましょう。

持続的な動きが見られない場合、偽のブレイクアウトの可能性があります。

  • FXチャートのローソク足の形状を確認

ブレイクアウトが発生したローソク足が長く明確である場合、信頼性が向上します。

短く不明確なローソク足は、フェイクブレイクアウトのシグナルとなることがあります。

  • FX取引量の増加を確認

ブレイクアウトが発生する際に、取引量が増加するかを確認します。

取引量の増加は、ブレイクアウトの信頼性を高める重要な指標です。

逆に、取引量が低い場合は、ブレイクアウトがフェイクである確率が高まります。

  • 他のFXテクニカル確認指標を使用

偽のブレイクアウトを避けるために、ウェッジパターンだけでなく他のテクニカル指標を併用することが有効です。

移動平均線やRSI、MACDなどを併用して、総合的にトレンドの強さや転換を確認しましょう。

FX取引におけるリスク管理方法

FX取引におけるリスク管理は、予期せぬ価格変動から資金を守るために欠かせません。

ルナ

適切なストップロス設定や資金管理を徹底し、安全な取引を目指すことをおすすめします。

FX取引におけるストップロスの設定

ストップロスを適切に設定することで、予期せぬ価格変動による損失を最小限に抑えられます。

以下のポイントを考慮してストップロスを設定を行いましょう。

ポイント
  • エントリーポイントからの距離

ストップロスは、エントリーポイントから一定の距離に設定します。

通常は、ウェッジパターンの反対側のトレンドラインを基準にします。

例えば、上昇ウェッジの売りエントリーの場合、ストップロスは直近の高値より少し上が良いでしょう。

  • 市場のボラティリティ

市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を考慮してストップロスの距離を調整します。

ボラティリティが高い市場では、ストップロスを広めに設定することで、不必要な損切りを阻止できます。

  • リスク対リワード比率の設定

エントリー前に、リスク対リワード比率を設定し、計画的なトレードを行います。

一般的に、1:2以上のリスク対リワード比率を目標にすることが望ましいです。

例えば、100ピップスのリスクを取る場合、目標利益は200ピップス以上にします。

  • 資金管理

トレードごとのリスクを管理するために、総資金の一定割合(通常は1-2%)をリスクとして設定します。

この設定をすることで、連続した損失が発生しても資金を大きく減らすことなくトレードを継続できるでしょう。

  • ポジションサイズの調整

ストップロスの距離とリスク許容度に基づいて、ポジションサイズを見直しましょう。

例えば、リスク許容度が2%で、ストップロスの距離が50ピップスの場合、ポジションサイズを計算して適切に調整します。

  • 定期的な見直し

トレードプランやリスク管理の設定を定期的に見直し、市場状況の変化や自身のトレード成績に応じて最適化しましょう。

定期的に見直すことで、常に最適なリスク管理を維持できます。

ウェッジパターンに関するよくある質問

よくある質問
ウェッジパターンと使用する意味は何ですか?

ウェッジパターンは、価格チャートにおける特定のパターンで、収束する2つのトレンドラインによって作られます。

トレンドの終わりや継続を予測するのに役立ちます。

上昇ウェッジと下降ウェッジの意味と違いは何ですか?
  • 上昇ウェッジ:価格が高値と安値の両方で上昇しながら収束するパターンで、通常は弱気のシグナル
  • 下降ウェッジ:価格が高値と安値の両方で下降しながら収束するパターンで、通常は強気のシグナル
ウェッジパターンをどうやって見つけるのですか?

チャート上で価格の高値と安値を結んでトレンドラインを引き、2つのトレンドラインが収束する形を探します。

収束するトレンドラインが明確であればウェッジパターンです。

ウェッジパターンでのエントリーポイントはどこですか?

上昇ウェッジでは価格がトレンドラインを下方にブレイクしたとき、下降ウェッジでは価格がトレンドラインを上方にブレイクしたときがエントリーポイントです。

ウェッジパターンの決済ポイントはどこですか?

ウェッジパターンの反対側のトレンドラインを基準にストップロスを設定し、リスク対リワード比率を考慮して利益目標を設定します。

ウェッジパターンと移動平均線(MA)の併用方法は?

移動平均線を使って、ウェッジパターンのトレンドの強さや方向性を確認します。

例えば、上昇ウェッジが移動平均線の下にある場合、弱気のシグナルを強化できます。

ウェッジパターンとRSIの併用方法は?

相対力指数(RSI)を使用して、ウェッジパターン形成時の買われ過ぎや売られ過ぎの状態をチェックします。

極端な値を示す場合、トレンド転換の可能性が高まります。

ウェッジパターンのダマシを減らす方法は?

偽のブレイクアウトを避けるために、取引量の増加やブレイクアウト後の価格動向を確認し、他のテクニカル指標(例えばRSIやMACD)を併用してトレンドの信頼性を確かめます。

ウォルフ波動とウェッジを併用する意味は何ですか?

ウォルフ波動とウェッジを併用することで、トレンドの転換点や目標価格をより正確に予測し、エントリーポイントの精度を強化できます。

ウォルフ波動とウェッジの基本的な違いは何ですか?

ウォルフ波動は5つの特定のポイントから形成される価格パターンで、目標価格を予測するのに使用されます。

一方、ウェッジは価格が収束する形状を持つパターンで、トレンドの継続や反転を指しています。

ウェッジの種類とウォルフ波動の組み合わせで効果的なパターンは何ですか?

上昇ウェッジと下降ウォルフ波動、または下降ウェッジと上昇ウォルフ波動の組み合わせが効果的です。

この組合わせによって、逆方向のトレンド転換を捉えやすくなります。

ウェッジパターンまとめ

ウェッジパターンは、価格トレンドの終わりや継続を予測する重要なチャートパターンです。

上昇ウェッジは弱気、下降ウェッジは強気のシグナルとされます。

これらのパターンをうまく使いこなすためには、正確なトレンドラインの引き方とブレイクアウト時の取引量やローソク足の形状を確認することが重要です。

移動平均線(MA)や相対力指数(RSI)などの他のテクニカル指標と併用することで、信頼性を改善できます。

リスク管理も欠かせず、エントリーポイントからの適切な距離にストップロスを設定し、リスク対リワード比率を1:2以上に保つことで、損失を最小限に抑えつつ利益を最大化できます。

これらのポイントを押さえ、ダマシを減らすことで、ウェッジパターンを効果的に活用できるでしょう。

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この記事を書いた人

日々、双子の兄のルカが営む万屋FXでナビゲーターとして働きながらFXトレーディングに励んでいる、活発な銀狐女子。

彼女の夢はFXトレードで得た利益を貯めて、将来自分のお菓子屋さんを開くこと!

好きな食べ物は油揚げと甘いものであり、それが彼女の喜びとリフレッシュの源。

今日もルナは夢に向かって着実に前進し続ける。

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