【バックテストの結果あり】FXのRSIとは?見方・種類・設定値・使い方や手法などを初心者に向けて徹底解説

記事監修者ルカの画像 この記事の監修者 ルカ

都内の外資系銀行でキャリアをスタートし、金融業界での第一歩を踏みだす。

入行2年目でリテール部門のファイナンシャルプランナーとして年間売り上げ成績全国1位を獲る。

その後、ヘッドハンティングによりコンサルティング会社、都内信託銀行でキャリアを積み、専業トレーダーとして独立。

万屋FXサイトの運営をしながら、動画や記事監修している。

【保有資格】
  • 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
  • 投資診断士
  • 内部管理責任者
  • ウェブデザイン技能検定3級

RSIは、多くのトレーダーに利用される人気の指標で、FX取引での価格反転ポイントを見極めることができます。

初心者から上級者の方々向けに見方や設定値、使い方や効果的な応用手法について紹介していきます。

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目次

FXのRSIとは

RSI(Relative Strength Index、相対力指数)は、J. Welles Wilderによって1978年に開発されたテクニカル指標です。

この指標は、価格の変動速度と方向性を測定することで、市場の過熱感を判断します。

RSIは、0から100の範囲で表示され、特定の期間内の価格の上昇幅と下落幅の比率を計算します。

FXのRSIバックテスト

RSIのバックテストは、過去のデータで戦略の有効性を検証し、リスクを低減しながら信頼性の高いトレード判断を行うために重要です。

RSIの有効性を検証するために、2023年12月19日〜2024年6月19日の直近6か月のFXデータを使用してバックテストを行いました。

以下は、USD/JPYとEUR/JPYの主要通貨ペアを対象にした結果の概要です。

バックテスト結果

USD/JPY

USD/JPYの通貨ペアでエントリー条件とエグジット条件を下記の通り実施した結果、勝率は約47.22%であり、純利益が-128,100円でした。

一方でバイ・アンド・ホールドでのリターンが10.02%でしたので、直近での当インジケーター単体での活用には優位性は確認できませんでした。

バックテストの条件
  • テスト期間: 2023年12月19日~2024年6月19日
  • 通貨ペア:USD/JPY
  • パラメーター値の設定条件:
    オーバーボートレベル:70
    オーバーソールドレベル:30
  • 時間足:2時間足
  • 設定金額:1,000,000円
  • ロット数:0.5ロット(50,000ユニット)
  • エントリー条件:
    ロングエントリー: RSIがオーバーソールド(30以下)で買いエントリー。
    ショートエントリー: RSIがオーバーボート(70以上)で売りエントリー。
  • エグジット条件
    RSIが50を超えた場合、ロングポジションをクローズ。
    RSIが50を下回った場合、ショートポジションをクローズ。
FXのRSIバックテスト結果 米ドル
すべてロングショート
純利益−128,100 JPY−12.81%117,350 JPY11.74%−245,450 JPY−24.55%
総利益566,900 JPY56.69%286,000 JPY28.60%280,900 JPY28.09%
総損失695,000JPY69.50%168,650 JPY16.86%526,350 JPY52.64%
最大可能利益99,100JPY10.88%
最大ドローダウン230,250 JPY23.02%
勝率47.22%56.52%42.86%
終了したトレード合計数1444698
プロフィットファクター0.8161.6960.534
バイ・アンド・ホールドでのリターン100,185.90 JPY10.02%

EUR/JPY

EUR/JPYの通貨ペアでエントリー条件とエグジット条件を下記の通り実施した結果、勝率は約47.65%であり、純利益が-471,600円でした。

一方でバイ・アンド・ホールドでのリターンが25.66%でしたので、直近での当インジケーター単体での活用には優位性は確認できませんでした。

バックテストの条件
  • テスト期間: 2023年12月19日~2024年6月19日
  • 通貨ペア:EUR/JPY
  • パラメーター値の設定条件:
    オーバーボートレベル:70
    オーバーソールドレベル:30
  • 時間足:2時間足
  • 設定金額:1,000,000円
  • ロット数:0.5ロット(50,000ユニット)
  • エントリー条件:
    ロングエントリー: RSIがオーバーソールドレベル(30)を上抜けたときに買いエントリー。
    ショートエントリー: RSIがオーバーボートレベル(70)を下抜けたときに売りエントリー。
  • エグジット条件
    RSIが50を超えた場合、ロングポジションをクローズ。
  • RSIが50を下回った場合、ショートポジションをクローズ。
FXのRSIバックテスト結果 ユーロ
すべてロングショート
純利益−471,600 JPY−47.16%106,750 JPY10.67%−578,350 JPY−57.84%
総利益1,657,800 JPY165.78%908,550 JPY90.86%749,250 JPY74.92%
総損失2,129,400 JPY212.94%801,800JPY80.18%1,327,600 JPY132.76%
最大可能利益168,550 JPY18.03%
最大ドローダウン579,950 JPY53.78%
勝率47.65%57.25%38.38%
終了したトレード合計数533262271
プロフィットファクター0.7791.1330.564
バイ・アンド・ホールドでのリターン256,644.02 JPY25.66%

実際のFXトレードでのRSI使用例とケーススタディ

実際のFXトレードの成功例として、RSIを活用したEUR/JPYの2時間トレードをご紹介します。

2024年5月16日にEUR/JPYが168.30円の時にRSIがオーバーボートレベル(70)を下抜けたため売りエントリーしました。

その後、価格が167.399円まで下落し、RSIがオーバーソールドレベル(30)を上抜けたため、エグジットしました。その結果、このFXトレードでは、約90.1ピップスの利益を得ることができました。

FXにおいてRSIが人気な理由

RSIが人気の理由は、その使いやすさと多用途性にあります。

単一のラインを観察するだけで、買われすぎや売られすぎの状況を直感的に理解できるため、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに支持されています。

また、短期から長期まで様々な時間足で利用でき、トレード戦略の柔軟性が高い点も魅力です。

FXにおけるRSIの基礎知識

RSIは、以下の3つの主要な構成要素で構成されています。

  • RSIライン
  • オーバーボートライン(70%)
  • オーバーソールドライン(30%)

それぞれ解説していきます。

RSIライン

特定の期間(一般的には14期間)における価格の変動を基に計算されるラインです。

このラインが一定の水準を超えると、買われすぎや売られすぎのシグナルとなります。

オーバーボートライン(70%)

RSIが70を超えると、対象の通貨ペアや株式が「買われ過ぎ」の状態であると解釈されます。

これは、価格が短期間で大きく上昇しすぎており、売り圧力が高まる可能性があることを示しています。

一般的に、RSIが70を超えた時点で逆張りの売りシグナルとして利用されることがあります。

数値の根拠: 70という値は、Wilderが経験的に「買われ過ぎ」を示す適切な閾値として提案しました。この値は、多くのトレーダーが採用し続けた結果、信頼性のある基準として広く受け入れられています。

h3オーバーソールドライン(30%)

RSIが30を下回ると、対象の通貨ペアや株式が「売られ過ぎ」の状態であると解釈されます。

これは、価格が短期間で大きく下落しすぎており、買い圧力が高まる可能性があることを示しています。

一般的に、RSIが30を下回った時点で逆張りの買いシグナルとして利用されることがあります。

数値の根拠: 30という値は、Wilderが経験的に「売られ過ぎ」を示す適切な閾値として提案しました。

この値もまた、多くのトレーダーが採用し続けた結果、信頼性のある基準として広く受け入れられています。

FXにおけるRSIの「買われすぎ」「売られすぎ」の基準とは

「買われすぎ」とは、価格が過度に上昇し、調整が予想される状態です。

一方で「売られすぎ」とは、価格が過度に下落し、反発が予想される状態です。

これらの状態をRSIで判断することで、トレンドの反転ポイントを見極めることができます。

上述した、RSIのオーバーボードドラインとオーバーソールドラインは一般的な数値ですので、自身の意に沿ったリスクリターン率によっては数値をカスタマイズすることをお勧めします。

FXにおけるRSIのトレード戦略と手法

RSIは、スキャルピングからデイトレード、そしてスイングトレード全てのトレード戦略において適用することができます。

一方で、各トレード戦略で利用する際のメリットとデメリットを把握することが重要なので、ご紹介していきます。

スイングトレード

メリット
  • 明確なシグナル: RSIのオーバーソールドやオーバーボートレベルは、反転の明確なシグナルを提供してくれます。
  • トレンドの把握: RSIの動きで中期的なトレンドを把握しやすい。
デメリット
  • レンジ相場での騙しシグナル: トレンドが明確でないレンジ相場では、RSIのシグナルが騙しになることがある。
  • 反応の遅さ: スイングトレードでは期間が長いため、RSIの反応が遅れ、エントリーやエグジットがタイミングを逃す可能性がある。

デイトレード

メリット
  • 迅速な反応: RSIはデイトレードの短期的な価格変動にも迅速に反応し、タイムリーなエントリーおよびエグジットを支援してくれます。
  • 頻繁なトレード機会: デイトレードでは、多くのトレード機会を提供。
デメリット
  • 過剰取引のリスク: 頻繁にトレードするため、取引コストが増加し、過剰取引のリスクがある。
  • 騙しシグナル: 短期的な価格変動により、RSIのシグナルが騙しになることが多い。

スキャルピング

メリット
  • 非常に短期的な利益: RSIの迅速な反応を活用して、短期的な価格変動を捉えやすい。
  • リスク管理のしやすさ: 短期間の取引であるため、リスクを小さく抑えやすい。
デメリット
  • 取引コストの増加: 頻繁な取引により、手数料やスプレッドコストが増加。
  • 騙しシグナルの多さ: 極めて短期的な変動により、RSIのシグナルが頻繁に騙しになることが多い。

FXにおけるRSIに適した時間足と取引手法

RSIは、異なる時間足での使用も可能です。以下の通り、おすすめの各時間足をご紹介していきます。

短期時間足(5分足、15分足)と取引手法

短期時間足でRSI取引をする場合、5分足と15分足がお勧めです。その理由と根拠についてご説明していきます。

5分足と取引手法

  • 短期間での取引機会: 5分足は非常に短期間のチャートであり、1日に多くの取引機会を提供します。スキャルピングトレーダーにとって、短期間でエントリーとエグジットを繰り返すことが可能です。
  • 迅速な反応: 市場の変動に迅速に反応できるため、短期的なトレンドやパターンを素早く捉えることができます。

15分足と取引手法

  • バランスの取れた情報: 5分足ほど短くはないが、1時間足よりも短いため、デイトレードや短期のスイングトレードに適しています。短期的な変動を追いつつ、ノイズが少ないです。
  • トレンドの確認: 比較的短期間のトレンドを確認しやすく、取引のタイミングを見極めるのに役立ちます。

FXトレードで特におすすめの時間足と根拠

15分足がおすすめです。

その理由として15分足は、短期間の変動を捉えながらも、5分足に比べてノイズが少なく、安定したシグナルを提供します。

スキャルピングやデイトレードに最適で、短期的なトレンドを明確に確認できます。

中期時間足(1時間足、4時間足)と取引手法

短期時間足でRSI取引をする場合、1時間足と4時間足がおすすめです。その理由と根拠についてご説明していきます。

1時間足と取引手法

  • 細かい調整: 1時間足は、短期的なトレンドやリバーサルパターンを確認するのに適しており、デイトレーダーにとって非常に有用です。
  • エントリーのタイミング: より短い時間足に比べて、エントリーとエグジットのタイミングを見極めやすいです。

4時間足と取引手法

  • 長期的なトレンドの把握: 4時間足は、中期的なトレンドを確認するのに適しており、スイングトレーダーにとって理想的です。1日あたり6本のバーが形成されるため、日内の主要な動きを捉えることができます。
  • ノイズの少なさ: 1時間足に比べてノイズが少なく、より安定したトレンドを確認できます。

FXトレードで特におすすめの時間足と根拠

4時間足がおすすめです。その理由として 4時間足は、日内の主要な動きを捉えることができ、デイトレードおよびスイングトレードの両方に適しています。

ノイズが少なく、安定したシグナルを提供するため、トレンドの転換点や持続性をより明確に確認できます。

長期時間足(日足、週足、月足)と取引手法

日足と取引手法

  • 全体的な市場の把握: 日足は、トレンドの全体像を把握するために最適で、中期から長期のトレーダーにとって非常に重要です。
  • エントリーとエグジットのシグナル: 短期的なノイズが少なく、安定したエントリーとエグジットのシグナルを提供します。

週足と取引手法

  • 中長期的なトレンドの確認: 週足は、より長期間のトレンドを確認するのに適しており、長期的な投資戦略を立てるための重要な情報を提供します。
  • 安定性: 日足よりもさらに安定したシグナルを提供し、週単位のトレンドやパターンを把握するのに役立ちます。

月足と取引手法

  • 非常に長期的な視点: 月足は、非常に長期的なトレンドを確認するのに適しており、数か月から数年の投資戦略を立てるために使用されます。
  • 大局的な分析: 全体的な市場の大局的な動きを把握するのに役立ち、非常に安定したシグナルを提供します。

FXトレードで特におすすめの時間足と根拠

日足がおすすめです。理由としては、短期的なノイズを排除しながら、全体的なトレンドを把握するのに最適だからです。

中期から長期のトレードにおいて、最もバランスの取れた時間足であり、安定したシグナルを提供します。

日々のトレード戦略を立てる際にも有用で、多くのトレーダーにとって標準的な時間足となっています。

FXにおけるRSIと他のインジケータの違いについて

RSIは、ストキャスティクスや他のオシレーターと似た機能を持ちますが、異なるアルゴリズムが用いられています。よく混同されがちなインジケータについてご紹介していきます。

ストキャスティクス(Stochastic Oscillator)

ストキャスティクスは市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判定するために使用され、2本のライン(%Kと%D)で構成されます。

RSIは単一ラインで価格の勢いを測定しますが、ストキャスティクスは2本のラインでより詳細な分析が可能です。

CCI(Commodity Channel Index)

CCIは価格が平均からどれだけ離れているかを測定し、買われ過ぎや売られ過ぎを示します。

つまりRSIのように一定範囲ではなく 、理論上無限の範囲を持ち、より広範な価格変動を捉えるのに適しています。

ウィリアムズ%R(Williams %R)

ウィリアムズ%Rは特定期間の高値と安値に対する終値の位置を示し、買われ過ぎや売られ過ぎを評価します。

RSIと異なり、 範囲が-100から0で逆スケールを使用するため、RSIよりも直接的に過剰状態を示します。

モメンタム(Momentum)

モメンタムは価格の変動速度を測定し、現在の価格と過去の価格の差を表示します。

RSIとは異なり、単純に価格の変動量を表示し、特定の範囲を持たないため、トレンドの強さを直接示します。

FXにおけるRSIのダマシの回避方法とリスク管理の手法

RSIにはダマシ(false signals)があります。

これを回避するためには、他のテクニカル指標と組み合わせて使用することが有効なので、ご紹介していきます。

FX取引での移動平均線とRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、移動平均線との組み合わせが有効です。

実際の活用方法

移動平均線(Moving Average)は価格のトレンドを視覚的に把握するのに役立ちます。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、移動平均線でトレンドの方向を確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

RSIのデメリットとして、トレンド相場では信頼性が低くなることがありますが、移動平均線でトレンドの確認を行い、RSIのシグナルがトレンドの方向と一致する場合のみエントリーすることで、騙しシグナルを減少させることができます。

スキャルピングでの見方と使い方

短期の移動平均線(例えば5期間のSMA)とRSIを組み合わせ、RSIが70以上で売られ過ぎ、30以下で買われ過ぎのシグナルを確認します。

その上で、移動平均線のクロスオーバーと一致する場合にエントリーすることで、スキャルピングの精度を高めます。

FX取引でのボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は価格のボラティリティを測定し、価格がバンドの上限や下限に達した時点で反転の可能性を示唆します。

実際の活用方法

RSIと組み合わせることで、ボリンジャーバンドの外れ値でのエントリータイミングを確認できます。

RSI単独では過剰なボラティリティに対応しにくいというデメリットがありますが、ボリンジャーバンドを使って過剰なボラティリティを確認し、RSIのシグナルがボリンジャーバンドの上限または下限で発生した場合のみ取引を行うことで、エントリーの精度を高めることができます。

スキャルピングでの見方と使い方

ボリンジャーバンドの上限または下限に価格が達した時に、RSIが極端な値(70以上または30以下)を示す場合にエントリーします。

これにより、スキャルピングでの反転ポイントを効果的に捉えることができます。

FX取引でのMACDとRSIの組み合わせ

MACD(Moving Average Convergence Divergence)は価格の変化速度を測定し、トレンドの転換点を視覚的に把握するためのインジケーターです。

実際の活用方法

RSIと組み合わせることで、モメンタムの確認とトレンドの継続性を同時に判断できます。

RSIのデメリットとして、短期的な逆張りシグナルが多く、トレンドフォローの判断が難しい点がありますが、MACDのクロスオーバーシグナルでトレンドの方向を確認し、RSIがその方向に一致する場合のみ取引することで、トレンドのフォローがしやすくなります。

スキャルピングでの見方と使い方

短期のトレードでは、MACDの急激なクロスオーバーとRSIの極端な値(70以上または30以下)の組み合わせを利用します。これにより、短期間のトレンド転換を早期に捉え、スキャルピングのエントリーポイントを見極めます。

FX取引での平滑移動平均(SMA)とRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、平滑移動平均(SMA)との組み合わせが有効です。

実際の活用方法

平滑移動平均(SMA)は価格のトレンドを視覚的に把握するのに役立ちます。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、SMAでトレンドの方向を確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

RSIのデメリットとして、トレンド相場では信頼性が低くなることがありますが、SMAでトレンドの確認を行い、RSIのシグナルがトレンドの方向と一致する場合のみエントリーすることで、騙しシグナルを減少させることができます。

スキャルピングでの見方と使い方

短期の移動平均線(例えば5期間のSMA)とRSIを組み合わせ、RSIが70以上で売られ過ぎ、30以下で買われ過ぎのシグナルを確認します。

その上で、移動平均線のクロスオーバーと一致する場合にエントリーすることで、スキャルピングの精度を高めます。

FX取引でのパラボリックSARとRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、パラボリックSARとの組み合わせが有効です。

実際の活用方法

パラボリックSARは、価格がトレンドの中でどの位置にあるかを視覚的に示します。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、パラボリックSARでトレンドの方向と終了を確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

パラボリックSARとRSIの組み合わせにより、トレンドの継続性や転換点をより正確に判断できます。

スキャルピングでの見方と使い方

パラボリックSARの点が価格の上に位置する場合に売りシグナル、価格の下に位置する場合に買いシグナルとし、これにRSIのシグナルを組み合わせてスキャルピングを行います。

これにより、短期のトレンド転換を迅速に捉えることができます。

FX取引でのアベレージ・トゥルー・レンジ(ATR)とRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、アベレージ・トゥルー・レンジ(ATR)との組み合わせが有効です。

実際の活用方法

ATRは、価格のボラティリティを測定する指標です。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、ATRで現在のボラティリティを確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

高いATR値は高いボラティリティを示し、RSIのシグナルがより強力である可能性が高いです。

この組み合わせにより、取引のリスクとリターンをより効果的に管理できます。

スキャルピングでの見方と使い方

ATRを利用して、ボラティリティの高い状況での取引を避け、落ち着いた市場環境でスキャルピングを行います。RSIが極端な値を示す際にATRが低い場合、そのシグナルを活用してエントリーします。

FX取引でのチャイキン・マネー・フロー(CMF)とRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、チャイキン・マネー・フロー(CMF)との組み合わせが有効です。

実際の活用方法

CMFは、価格と出来高を考慮して市場の資金の流れを示す指標です。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、CMFで資金の流れを確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

CMFがプラスからマイナスに変わる(またはその逆)のタイミングとRSIのシグナルが一致する場合、信頼性の高い売買シグナルを得ることができます。

スキャルピングでの見方と使い方

CMFとRSIを組み合わせ、資金の流れが強い方向にエントリーします。

RSIが70以上または30以下を示す場合に、CMFの資金フローの変化を確認してエントリーします。

FX取引での一目均衡表とRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、一目均衡表との組み合わせが有効です。

実際の活用方法

一目均衡表は、価格の動向、トレンドの強さ、サポートとレジスタンスを示す複合指標です。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、一目均衡表の雲(Kumo)の位置を確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

価格が雲を上抜けるタイミングとRSIのシグナルが一致する場合、信頼性の高い買いシグナルとなります。

スキャルピングでの見方と使い方

一目均衡表の雲の位置とRSIを確認し、価格が雲を上抜ける際にRSIが30以下の場合に買いエントリー、雲を下抜ける際にRSIが70以上の場合に売りエントリーします。

FX取引でのフィボナッチ・リトレースメントとRSIの組み合わせと

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、フィボナッチ・リトレースメントとの組み合わせが有効です。

実際の活用方法

フィボナッチ・リトレースメントは、価格の重要なサポートおよびレジスタンスレベルを示します。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、フィボナッチ・リトレースメントの主要レベル(38.2%、50%、61.8%)に価格が接触するタイミングを確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

この組み合わせにより、反転ポイントとしての信頼性が高まります。

スキャルピングでの見方と使い方

フィボナッチ・リトレースメントのレベルに価格が接触し、RSIが極端な値(70以上または30以下)を示す場合にエントリーします。

これにより、短期的な反転ポイントを捉えやすくなります。

FX取引でのオンバランスボリューム(OBV)とRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、オンバランスボリューム(OBV)との組み合わせが有効です。

実際の活用方法

OBVは、出来高を価格変動に対して累積し、市場のモメンタムを示す指標です。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、OBVの動きが一致するタイミングを確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

出来高の増加が価格上昇に伴う場合、RSIのシグナルはより信頼性が高くなります。

スキャルピングでの見方と使い方

OBVとRSIを組み合わせ、出来高の増加とRSIの極端な値(70以上または30以下)を確認してエントリーします。

これにより、短期的な価格動向の確認とエントリーの精度を高めます。

FX取引でのアルーン・インジケーターとRSIの組み合わせ

RSI(Relative Strength Index)は、市場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するためのモメンタム指標として非常に有用ですが、アルーン・インジケーターとの組み合わせが有効です。

実際の活用方法

アルーン・インジケーターは、トレンドの強さと方向性を評価する指標です。

RSIが買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを示したときに、アルーン・インジケーターでトレンドの方向と強さを確認することで、エントリーの信頼性が向上します。

アルーン・アップとアルーン・ダウンが交差するタイミングとRSIのシグナルが一致する場合、信頼性の高い売買シグナルを得ることができます。

スキャルピングでの見方と使い方

アルーン・インジケーターとRSIを組み合わせ、アルーンの交差ポイントとRSIの極端な値を確認してエントリーします。

これにより、短期的なトレンド転換を効果的に捉えることができます。

FXトレードにおけるRSIの設定と使い方

MT4、MT5、TradingViewなど主要なトレーディングプラットフォームでのRSIでの設定値を以下に説明します。

FX取引におけるMT4/MT5でのRSIの設定値と使い方

  1. プラットフォームを開き、チャートを表示します。
  2. 「挿入」メニューから「インディケーター」を選択し、「オシレーター」から「RSI」を選びます。
  3. 設定ウィンドウで期間(例:14)を設定します。

FX取引におけるTradingViewでのRSIの設定値と使い方

  1. チャートを開き、画面上部の「インジケーター」ボタンをクリックします。
  2. 検索ボックスに「RSI」と入力し、表示されたリストから「Relative Strength Index (RSI)」を選択します。
  3. 設定ウィンドウで期間を入力し、好みに合わせて調整します。

個々のトレードスタイルや市場条件に合わせたRSIカスタマイズ設定方法

トレーダーのスタイルや市場の状況に応じて、RSIのパラメータを調整することが重要です。

ご自身のトレードスタイルによって数値をカスタマイズすることをおすすめですが、以下では利益を積極的に追及していきたいタイプと堅実タイプの2通りに分けてご案内していきます。

FXでRSIを活用して積極的に攻めていきたい場合(利益追求タイプ)

RSIのパラメーターを調整することで、ボックス圏内(レンジ相場)で積極的に利益を追及することが可能です。具体的な設定値と根拠について解説していきます。

設定値

  • RSI期間: 9または7
  • オーバーボートレベル: 80
  • オーバーソールドレベル: 20

根拠

  • 短期的なRSI期間: RSIの期間を9または7に設定することで、より敏感に市場の動きを捉え、短期的なトレンドや反転を迅速に確認することができます。短期的な期間設定は、短期の取引機会を増やすために有効です。
  • 高いオーバーボートレベルと低いオーバーソールドレベル: オーバーボートレベルを80、オーバーソールドレベルを20に設定することで、より強い買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを確認することができます。これにより、反転のタイミングを正確に捉え、利益を最大化する機会を得ることができます。

リスクと対策

リスク短期的な期間設定では、ノイズが多くなり、騙しシグナルが増える可能性があります。
対策他の指標(例えば、移動平均線やボリンジャーバンド)と組み合わせて、トレンドの確認やエントリータイミングを補完することで、リスクを軽減します。

FXでRSIを活用して守りながらコンサバティブに攻めていきたい場合

RSIのパラメーター値を減らすことでエントリー頻度は減る一方で守りながら利益を追及することが可能です。

具体的な設定値と根拠について解説していきます。

設定値

  • RSI期間: 14または21
  • オーバーボートレベル: 70
  • オーバーソールドレベル: 30

根拠

  • 中期的なRSI期間: RSIの期間を14または21に設定することで、長期的な市場の動きをより安定して捉えることができます。この設定は、ノイズを減少させ、信頼性の高いシグナルを提供するため、守りながらのトレードに適しています。
  • 標準的なオーバーボートレベルとオーバーソールドレベル: オーバーボートレベルを70、オーバーソールドレベルを30に設定することで、一般的に信頼性の高いシグナルを得ることができます。これにより、無理なトレードを避け、安定したパフォーマンスを追求できます。

リスクと対策

リスク長期的な期間設定では、シグナルが遅れる可能性があり、短期的な取引機会を逃すことがあります。
対策市場の大きな動きを見逃さないように、定期的なレビューとリスク管理を行い、必要に応じてストップロスを厳格に設定します。

FXのRSIに関するよくある質問

FXにおけるRSIに関して、よくある質問について纏めましたので、ご参考ください。

RSIとは何ですか? 

RSIは市場の価格変動の強さとスピードを測定し、買われすぎや売られすぎの状態を示すテクニカル指標です。

RSIはどのように計算されますか? 

RSIは、特定期間内の価格変動から上昇幅と下落幅の相対的な強さを指数平滑移動平均を用いて計算します。

RSIの一般的な設定は何ですか?

標準的な設定は14日間ですが、短期的な取引では9日間や7日間を使用することもあります。

RSIを使う主な利点は何ですか? 

トレンドの強さを把握しやすく、特に市場の極端な状態を捉えるのに有効です。

RSIのシグナルはどのように解釈しますか? 

RSIが70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎと見なされ、価格の反転可能性が高まります。

RSIのデメリットは何ですか?

トレンドが強い市場では、長期間買われすぎまたは売られすぎの状態が続くことがあり、誤ったシグナルを発生させることがあります。

RSIの読み方を改善する方法は?

 ダイバージェンスや他のテクニカル指標との併用で、シグナルの確実性を高めることができます。

RSIが特に有効な取引スタイルは? 

スイングトレードやデイトレードで効果的に利用でき、特に市場の転換点を捉えるのに役立ちます。

RSIを用いた具体的な取引戦略は?

買われすぎや売られすぎのシグナルに基づいて逆張りを試みる、またはダイバージェンスを利用してトレンドの継続性や転換を予測する戦略が一般的です。

FXのRSI 徹底解説まとめ

RSI指標は、価格の反転ポイントを見極めるための強力なツールです。

正確な設定と解釈を行うことで、トレードの成功率を向上させることができます。一方でトレンド相場ではRSIは効力が発揮しにくいのが難点です。

ボックス相場で、積極活用するようにしたり、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高いトレード戦略を構築することが重要です。

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この記事を書いた人

日々、双子の兄のルカが営む万屋FXでナビゲーターとして働きながらFXトレーディングに励んでいる、活発な銀狐女子。

彼女の夢はFXトレードで得た利益を貯めて、将来自分のお菓子屋さんを開くこと!

好きな食べ物は油揚げと甘いものであり、それが彼女の喜びとリフレッシュの源。

今日もルナは夢に向かって着実に前進し続ける。

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