米2月消費者物価指数(CPI)に注目!2025年3月12日のドル円相場について徹底解説!

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都内の外資系銀行でキャリアをスタートし、金融業界での第一歩を踏みだす。

入行2年目でリテール部門のファイナンシャルプランナーとして年間売り上げ成績全国1位を獲る。

その後、ヘッドハンティングによりコンサルティング会社、都内信託銀行でキャリアを積み、専業トレーダーとして独立。

万屋FXサイトの運営をしながら、動画や記事監修している。

【保有資格】
  • 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA®)
  • 投資診断士
  • 内部管理責任者
  • ウェブデザイン技能検定3級
【運営者情報】 https://fx-premiumtrade.com/company/

FXドル円トレーダーの皆様、東京時間では、147.70円から148.29円で推移しました。

本日のドル円米CPIに注目。

初心者の方でもわかりやすい米CPIに注目する日の戦略を紹介します。

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目次

国際為替市場におけるドル円の動向

ドル円の動きについて解説をします。

急変する市場:円安傾向への転換

ドル/円相場は前日のニューヨーク市場終盤からの流れを引き継ぎ、午後3時時点で148円前半でのドル高/円安取引となっています。

リスク回避ムードの緩和を背景に円が売られる展開となり、ドルは一時148.27円まで上昇し、約1週間ぶりの高値を記録しました。

この動きは米国のカナダに対する追加関税見送りやウクライナ停戦への期待感などから生じており、東京市場でも朝方の147円後半からドルがじり高となる状況が継続しています。

前日に146円半ばまで下落し5カ月ぶりの安値を更新していたことを考えると、わずか1日で1.7円も変動する大きな値動きとなっています。

市場関係者の懸念と対応

外銀関係者からは「トランプ氏の発言一つで世界が大きく変わってしまい、市場の変動もかなり激しくなるので、売買のタイミングが非常に難しい」との声が上がっています。

このように政治的発言に対する市場の過敏な反応に多くの市場参加者が対応に苦慮している状況です。

また、みずほ銀行のチーフマーケット・エコノミスト唐鎌大輔氏は「年内で最大1回の利上げしか織り込んでいない債券市場と、為替市場との期待の乖離が大きくなっている。為替市場の性急なポジション構築には危うさを覚える」と指摘しており、市場内での期待値の差に警鐘を鳴らしています。

投機筋の動きと市場心理

円が売られた一因として、投機筋の円買いポジションが過去最高水準へ積み上がっていた反動に関心が集まっています。

日銀の利上げ期待が円買い仕掛けの手掛かりとなっている一方で、債券市場と為替市場での期待の乖離が拡大している点が専門家から指摘されています。

このような状況下では、為替市場における急速なポジション構築に危険性が伴うという見方もあります。

市場参加者の心理が揺れ動く中、適切なタイミングでの売買判断が難しくなっており、多くのトレーダーが慎重な姿勢を取らざるを得ない状況となっています。

貿易摩擦と為替への影響

貿易摩擦と為替への影響について解説をします。

米国の関税政策と即時反応

日本時間の午後、米国が日本を含む貿易相手国に対して25%の鉄鋼・アルミニウム関税を発効させました。

発表直後にドルは小幅に上昇したものの、事前に課税が確実視されていたこともあり、市場の反応は比較的限定的でした。

このような政策変更に対する市場の冷静な対応は、すでに情報が織り込み済みであったことを示しています。

しかしながら、今後の追加的な貿易政策の発表や実施によっては、より大きな市場反応が起こる可能性も否定できません。

市場参加者は引き続き米国の貿易政策に関する発表に注視しています。

バークレイズの試算と今後の見通し

バークレイズ証券は、米国が日本に10%の関税を賦課した場合、ドル/円相場を8.5%押し上げる可能性があるとの試算をまとめています。

この試算は今後の貿易摩擦激化がさらなる円安/ドル高に繋がる可能性を示唆しており、市場関係者にとって重要な参考指標となっています。

関税率の変更や対象品目の拡大などによって為替相場が大きく変動する可能性があり、企業や投資家は自らのポジションを見直す必要に迫られています。

特に輸出入に関わる企業にとっては、為替リスク管理がますます重要となってきています。

貿易政策の不確実性と市場対応

トランプ政権下での貿易政策は予測が難しく、突発的な発言や決定によって市場が急変する場面が増えています。

このような不確実性の高まりに対して、市場参加者はリスクヘッジを強化する動きを見せており、より安全な資産への逃避や、為替変動リスクを抑えるためのデリバティブ取引の活用などが増えています。

また、企業の財務担当者は為替予測の難しさから、より保守的な予算立てや複数のシナリオに基づいた経営計画の策定を迫られています。

貿易摩擦の影響は単に為替だけでなく、実体経済にも波及する可能性があり、総合的なリスク管理が求められています。

日銀の金融政策と市場の反応

日本銀行の金融政策と市場の反応について解説します。

利上げ期待と市場の乖離

日銀の金融政策、特に利上げに関する期待が円買いの手掛かりとなっている一方で、債券市場と為替市場との間で期待の乖離が拡大しています。

債券市場では年内の利上げをせいぜい1回程度と見ているのに対し、為替市場ではより積極的な利上げを期待する動きが見られます。

このような市場間の認識の差は、通常ではあまり見られない状況であり、どちらかの市場が大きく調整される可能性があります。

市場専門家からは、このような乖離が続く状況では、為替市場での性急なポジション構築に危険性があるとの指摘がなされています。

円買いポジションの積み上がりとリスク

投機筋の円買いポジションが過去最高水準まで積み上がっていたことが、今回の円売りの一因となったとされています。

日銀の金融政策転換期待を背景に、多くの投資家が円高方向にポジションを構築していましたが、そのポジションが過度に偏った状態になっていたことで、何らかのきっかけでポジションの巻き戻しが起きやすい状況となっていました。

このようなポジションの偏りは、市場の流動性が低下した場面で急激な価格変動を引き起こす要因となりやすく、特に短期的なトレーダーにとっては注意が必要な状況です。

市場のセンチメントが急変した場合には、さらなる円安が進む可能性も考えられます。

日銀政策の不透明性と市場の混乱

日銀の金融政策に関する不透明性も市場の混乱を招いている一因です。

利上げのタイミングや幅について市場参加者の間で見解が分かれており、発言や経済指標の解釈によって市場予想が大きく変動しています。

このような状況下では、日銀関係者の発言一つで為替市場が大きく動く場面が増えており、投資家のリスク管理を難しくしています。

また、日本と米国の金利差拡大が円安要因となる一方で、日銀の政策転換期待が円高要因となるなど、相反する要素が混在しており、市場参加者は複数の要因を同時に考慮しながら取引を行う必要があります。

為替市場の展望と投資戦略

為替の展望と投資戦略について解説をします。

値動きの激化と売買タイミングの難しさ

1日で1.7円も変動する大きな値動きに、多くの市場参加者が売買タイミングの難しさを実感しています。

「トランプ氏の発言一つで世界が大きく変わってしまい、市場の変動もかなり激しくなる」との声が市場関係者から上がっているように、政治的発言や政策変更に対する市場の反応の大きさが増しています。

このような環境下では、短期的な売買よりも中長期的な視点でのポジション構築が重要となり、過度に短期的な動きに振り回されないリスク管理が求められています。

また、急激な値動きに対応するために、逆指値注文やオプション取引などのリスク管理ツールの活用も増えています。

市場予測の不確実性と対策

為替市場の予測がますます難しくなる中、投資家や企業は複数のシナリオを想定した対策を講じる必要があります。

特に輸出入企業にとっては、為替リスクをヘッジするための先物予約やオプション取引の活用が重要性を増しています。

また、投資家は為替変動リスクを分散するためのポートフォリオ構築や、為替リスクを考慮した資産配分の見直しを検討する動きが見られます。

市場の不確実性が高まる中では、単一の予測に依存するのではなく、様々な可能性を想定した柔軟な戦略が求められています。

予測の精度を上げるためには、経済指標だけでなく政治動向や国際情勢にも注目する必要があります。

今後の注目ポイントと投資判断

今後の為替市場では、米国の追加的な貿易政策や日銀の金融政策、国際政治情勢などが引き続き重要な注目ポイントとなります。

特に米国の関税政策については、バークレイズ証券の試算にあるように、日本に対する10%の関税賦課がドル/円を8.5%押し上げる可能性があるとされており、その動向が市場に大きな影響を与える可能性があります。

また、投機筋のポジション調整の余地も残されており、短期的な市場の変動要因となり得ます。

このような状況下での投資判断には、経済ファンダメンタルズだけでなく、テクニカル分析やポジション状況など複合的な要素を考慮することが重要です。

市場の不確実性が高まる中では、リスク管理を徹底しつつ、機動的な投資判断が求められています。​​​​​​​​​​​​​​​​

米CPIとは

米労働省労働統計局(BLS)が、都市部の消費者が購入する商品やサービスの価格の変化を調査して指数化したもの。

変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア部分の指数も同時に発表されます。

2025年3月12日のトレード戦略まとめ:ドル円の上値は150円00銭、下値は146円00銭

本日は米CPIに注目。

ドル円の上値は150円00銭、下値は146円00銭と予想します。

FX初心者の方は必要以上に大きなポジションを取るのではなく、まずは小さなポジションからトレードするようにするのがおすすめです。

以上、3月12日のドル円のトレード戦略を初心者向けに解説しました。

今夜の注目ポイントを押さえながら、ぜひ安全に取引を進めてください。

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この記事を書いた人

日々、双子の兄のルカが営む万屋FXでナビゲーターとして働きながらFXトレーディングに励んでいる、活発な銀狐女子。

彼女の夢はFXトレードで得た利益を貯めて、将来自分のお菓子屋さんを開くこと!

好きな食べ物は油揚げと甘いものであり、それが彼女の喜びとリフレッシュの源。

今日もルナは夢に向かって着実に前進し続ける。

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