FXドル円トレーダーの皆様、東京市場では、米国時間に発表される米CPI(消費者物価指数)を前に終始動きは少なかったです。
151円半ばから後半での小幅な値動きに終始しました。
今夜日本時間22時半にアメリカCPIが発表され、大きな値動きが予想されています。
初心者の方でもわかりやすいCPI発表当日の戦略を紹介します。
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東京市場の為替動向:151円半ばから後半での小幅な値動きに終始
東京時間のドル円相場は、米国の消費者物価指数(CPI)発表を控え、極めて限定的な値動きとなりました。
151円台半ばから後半でのもみ合いが継続し、第4四半期景況判断BSIが予想を上回る5.7を記録したものの、市場への影響は限定的でした。
特に、オプション市場では151円50銭と152円00銭の大口バリア・オプションの存在が意識され、これらの水準を中心としたディーリングが目立ちました。
機関投資家を中心に、年末を控えた時期であることから新規の為替取引を控える傾向が強まっており、実需筋の動きも小口に限定されています。
オプション市場は、将来の特定の日に、定められた価格で原資産を売買する権利を取引する市場です。
株式、為替、商品など様々な原資産に対するオプションが取引されています。
投資家はリスクヘッジや投機的な取引に活用します。
朝方の取引状況
早朝の取引では昨晩のNY市場から引き継いだ151円94銭でのスタートとなり、アジアの商業銀行による小口の売買が中心となりました。
特に8時45分頃に発表された第4四半期景況判断BSIは、前回の5.1から5.7へと改善を示しましたが、市場の反応は限定的でした。
欧州の投資家が参入し始める10時以降も、新規のポジション構築には慎重な姿勢が続き、151円60銭から151円80銭のレンジ内での小動きが継続しました。
昼食を挟んで13時以降は、さらに取引が細る展開となり、短期筋の手仕舞い買いが散見される程度でした。
実需筋の動向
輸出企業からは151円75銭から152円00銭にかけて断続的な売りオーダーが観測され、輸入企業からの買いは151円50銭を下回る水準での指値待ちが中心となりました。
年金や生保などの機関投資家は、概ね様子見姿勢を継続しており、特に年末を控えた時期であることから、新規の為替取引を控える傾向が強まっています。
また、一部に151円50銭以下での中長期的な買い意欲は存在するものの、当面は様子見姿勢が続くとの見方が優勢です。
オプション市場では、リスク・リバーサルが若干のドル・コールの買い優勢となっていますが、ボラティリティ(変動幅)は全般的に低下傾向にあります。
投機筋の動き
短期筋は既存ポジションの調整に終始し、新規のポジション保有には極めて慎重な姿勢を示しました。
特に午後にかけては、米CPIの発表を前にリスクの高いポジションの手仕舞いが目立ちました。
欧州勢の参入後も、新規のポジション構築は限定的で、様子見姿勢が継続しました。
また、オプション市場では、ボラティリティの低下が続いており、特に短期のボラティリティが低下していることから、市場参加者の様子見姿勢が一段と強まっていることがうかがえます。
年末のポジション調整期を控えていることも、新規のリスクを控える要因となったようです。
米国CPIは、消費者物価指数(Consumer Price Index)の略称で、アメリカの物価水準を測定する最も重要な指標の一つで、食品、居住費、医療費など、一般消費者が購入する商品やサービスの価格変動を示し、インフレ率の計算に使用されます。
12月11日の米国時間の市場展望
本日の最大の注目材料は米11月CPIの発表です。
先週末にはボウマンFRB理事が「注意深く、段階的な利下げを支持する」「インフレデータが金利決定判断を支援」と発言したことで、市場の関心は一段と高まっています。
特に、前回10月CPIでは前年同月比2.6%上昇(前月2.4%上昇)と加速した一方、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は同3.3%上昇と前月比変わらずの足踏み状態となりました。
今回の11月CPIでは、同2.7%上昇と前月比でやや加速、コアは同3.3%上昇と変わらずが見込まれており、この結果が12月FOMCの市場予想を固める重要な材料になると見られています。
CPI予想値の分析
11月CPIについては、市場予想の前年比2.7%上昇に対して、主要金融機関の予想レンジは2.5%から2.9%とややばらつきが見られます。
特に注目されるのはコア指数で、前年比3.3%という市場予想に対して、FRBが重視する住宅費や賃金関連の項目の動向が焦点となっています。
また、前月比では全体が0.3%、コア指数も0.3%の上昇が予想されており、この数値から乖離した場合は為替市場が大きく反応する可能性が高いとされています。
市場への影響予測
CPIの結果が市場予想通りとなった場合は、12月FOMCでの0.25%利下げ実施の支援材料となり、ドル売りが優勢となる可能性が高いと見られています。
一方で、予想を上回る結果となった場合は、利下げ期待の後退からドル買いが強まる展開も想定されます。
特に、コア指数が予想を上回った場合は、FRBの金融政策の転換時期が後ずれするとの見方から、より顕著なドル高圧力となることが予想されています。
FOMCへの影響は?
今回のCPI結果は、来週のFOMC会合での政策判断に直接影響を与える重要指標となります。
特にパウエルFRB議長が重視するとされるコア指数の動向次第では、金融政策の先行きに対する市場の見方が大きく変化する可能性があります。
現時点では市場参加者の間で、早ければ来年3月にも利下げが開始されるとの見方が優勢となっていますが、この見方が修正を迫られる可能性も出てきています。
有効なテクニカル分析
日足の一目均衡表では、雲上限を割り込む場面もありましたが、下影(下ヒゲ)を残し、雲上限を上回って推移しています。
100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が期待できます。
ボリンジャーバンドでは、中心線(151円60銭付近)を挟んだ展開となっており、バンド幅の縮小が続いていることから、大きな方向感を示す局面に入る可能性が高まっています。
RSIは中立圏での推移が続いており、今晩のCPI次第では大きく振れる余地を残しています。
ボリンジャーバンドは、テクニカル分析で使用される指標で、移動平均線を中心に標準偏差を使って上下のバンド(帯)を表示します。
相場のトレンドや変動を判断するのに役立ちます。
12月11日の米ドルの予想レンジ:上値…152円80銭、下値…150円80銭
本日のドル円はCPIの結果によって大きく左右されそうです。
CPI前後のトレードをする際はポジション管理には細心の注意を払いましょう。
上値は152円80銭、下値は150円80銭と予想します。
短期的な相場見通し
足元では151円台半ばを中心としたレンジ相場が継続していますが、CPIの発表を受けて、上下に大きく振れる展開が予想されます。
特に、コア指数が市場予想の前年比3.3%から乖離した場合は、大幅な値動きとなる可能性が高いと見られています。
予想を上回る結果となった場合は、利下げ期待の後退からドル買いが強まり、152円80銭を試す展開も想定されます。
一方、予想を下回る結果となった場合は、早期利下げ期待の高まりからドル売りが優勢となり、150円80銭を割り込む可能性も出てきます。
中長期的な相場見通し
今後の米ドル相場は、本日発表される11月CPIの結果が重要な転換点となる可能性が高まっています。
特にFRBが重視するコアCPIの動向次第では、来年の利下げ時期を巡る市場予想が大きく変動する可能性があります。
現状では来年3月の利下げ開始を織り込む展開となっていますが、本日の結果次第では、その見方が修正を迫られる可能性も出てきています。
また、年末にかけては、主要な機関投資家のポジション調整の動きも活発化すると予想され、一時的なボラティリティの上昇も想定されます。
ただし、日米金利差が依然として大きいことから、下値は限定的との見方も根強く残っています。
2024年12月11日のトレード戦略まとめ
12月11日米国時間のドル円はCPIを控え、大きな動きが予想されます。
2円程度の値動きを予想しますが、結果によっては3円以上動く可能性もあるでしょう。
FX初心者の方は必要以上に大きなポジションを取るのではなく、まずは小さなポジションからトレードするようにするのがおすすめです。
以上、12月11日のドル円のトレード戦略を初心者向けに解説しました。
今夜の注目ポイントを押さえながら、ぜひ安全に取引を進めてください。
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